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感想「公安警察の手口」

「公安警察の手口」 鈴木邦男 ちくま新書
一水会の鈴木邦男が、多分に実体験を交えつつ、公安について書いた本。巨大過ぎる公安が、かえって日本の国内の安全を損なっているという趣旨で、確かにそうだろうと思う。たとえば、今の日本で新左翼が脅威になるなんて考える方がおかしいし、デモや集会に対する過剰な警備(というより威嚇)を見ると、抑圧的ですごく不安な気分になる。標的とされた集団が、必要以上に敵視されることで、暴発が起きるというのも間違いなくありえることだと思う(それも狙いのうちなのかもしれないが)。
肥大化した組織を維持するために、無理矢理仕事を作り続けるという構図は、おなじみのものだけど、それで犠牲者が生まれるんだから、よくあることでは済まないよな。当時者に、自分たちが人を傷つける権力を持っているという認識が、どこまであるのかどうか。公安に限った話でもないが。

ちょっとまとまりがなくて、繰返しが多かったり、事情通ぶりをひけらかしてるような所もある本だが(でも、そういう裏事情が書かれた箇所が面白かったりするのも確か)、公安についてこれまで書かれた本もよく参照しているようだし、この問題についての概観としても興味深かった。

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