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感想「レッド・ダート・マリファナ」

「レッド・ダート・マリファナ」 テリー・サザーン 国書刊行会
短篇集。この作家は、ミステリマガジンのバックナンバーで「怪船マジック・クリスチャン号」の断片を読んだことがあるだけ。「キャンディ」も読んでない。
冒頭の「ヒップすぎるぜ」は、洒落た都会小説という感じだけども、全体的には不条理小説という印象の方が強い作品群。コメディに振れてはいるが、全てがそうというわけでもない。連想したのはウディ・アレンで、映画の方で有名という共通するキャリアは必ずしも偶然ではないのかもしれない。似たような資質の持ち主なのかも。
大別して、映像的な鮮やかさが印象に残る小説と、コミカルなコント・ルポというふたつの方向性があるように思える。解説を見ると、前者は小説家を本業?と考えていた頃のもので、後者は有名になってからの副業というところなのかな(「キャンディ」が57年刊行というのに対して、多少時期が前後するようには見えるが)。前者はまだ極めてないという気がするし、後者はあくまでも余技に見えるので、結論としては面白さはあるけれど、物足りなさが残るという感じ。ただ、これらが書かれた1960年前後には、時代の先端を行く格好いい作品群だったんだろうな、ということは、なんとなく分かった。

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