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感想「ペンギンは知っていた」

「ペンギンは知っていた」 スチュアート・パーマー 新樹社
ヒルデガード・ウィザーズもの長篇。原著1931年刊行、翻訳は1999年刊。こんな本が出てるとは知らなかった、もしくは、知っていたけど、忘れていた。
小学校教師のヒルデガードが生徒を引連れて行った水族館で、ペンギンの水槽に他殺死体が漂うのを見つけたことから、事件の捜査に関わり合っていく話。
このところ、イギリス系の古い本格ミステリをそこそこ読んでいたけど、それに対して本書はいかにも落着きのない出出しで、アメリカだなあという感じ。
警察やその他の関係者の事件を扱う手付きがえらく大雑把で、こんなもんだったのか?と思うけれど、1931年ならクイーンの「ローマ帽子」の2年後だし、単にこの作家の作風と考えるべきなんだろうな。どちらがより現実に近かったのかは分からないが。ちなみに本書は「エラリー・クイーンのライヴァルたち」というシリーズの1冊目のようだが、2冊目は出たんだろうか?
いろんな所が大雑把過ぎる印象の割に、プロット自体は結構ちゃんと作り込まれている感じ。犯人の正体はともかく、そこここに謎めいたシチュエーションを提示し、最後にそれらをきっちり合理的に説明している。
しかし最大の衝撃は事件そのものじゃなくて、結末だった。ええー?という感じ。びっくりした(^^;)。
それと、ヒルデガードは、もちろん解説に書かれている通り、時代は考えないといけないんだろうけれども、39歳という設定は、今まで持っていたイメージより、それでもやっぱり全然若いし、そう思って読むと、実際、若々しく見える。本書だけのことなのか、イメージを描き直す必要があるのか。描き直した上で、今まで読んだことのある短篇を読み返してみると、また違った風に見えてくるのかも知れないな。

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