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感想「犬は「びよ」と鳴いていた」

「犬は「びよ」と鳴いていた」 山口仲美 光文社新書
2002年に出た本。日本語の擬音語・擬態語の変遷について研究した結果をまとめたもの。江戸時代中頃まで、犬の鳴き声は「びよ」とされていた、みたいなそんな話。昔の文献を見て現代と違って見える擬音語も、日本語の発音の変化やそれに伴う表記の変化から来るものが多かったりするらしい。その辺のつながりで、目に付いた「古代国語の音韻の変化に就いて」も読んでみたわけで。そういう風に、他の本を読んでみる気になるくらい、発音や表記の変化について、興味を感じさせる内容だったということだな。事例が多数列挙されているし、個々についての考察も発音だけでなく文化的な背景にも目配りがあって、結構納得出来るものなので、羅列的で退屈な所もあるが、よく調べているなという感じ。
ちなみに「びよ」ってのは、英語のbowに近いようで、それが「わん」になったのは、犬の気質が穏やかになって、鳴き声自体が変化した影響があったのでは、と著者は推測している。

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