感想「機械探偵クリク・ロボット」
「機械探偵クリク・ロボット」 カミ ハヤカワポケミス
1940年代に書かれた、フランスのユーモアミステリ。ロボットの名探偵が事件を捜査する中篇が2篇。とはいうものの、どっちかというと、ロボットは道具で、名探偵なのはロボットを操縦しているアルキメデス博士(古代ギリシャのアルキメデスの直径の子孫だそうな)のような気がするんだが。
機械じかけのロボットが事件を捜査するというだけで、既にナンセンスなユーモアの雰囲気だが、シチュエーションや人物描写、会話も、全てユーモアで埋め尽くされていて(フランスっぽい、ちょっとひねくれた感じだが)、楽しめる出来だった。なお、訳者が文章をかなり演出している気配があるが、それでないと、面白さは充分には伝わらないと思うんで、これはしょうがないだろう。むしろ、よく頑張ってるというべきだろうね。
著者が描いたイラストも愉しい。
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