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感想「西瓜糖の日々」

「西瓜糖の日々」 リチャード・ブローティガン 河出書房新社
「路上」が入っている文学全集に併録されていたもの。(他にはシリトー「土曜の夜と日曜の朝」、デュラス「愛人」が収録されていたが、読み切れなかった) ブローティガンも、名前をよく目にするが読んだことがなくて、そのうち読んでみるかと思っていたから、ちょうどよかった。

本作自体、タイトルを見て、一体どういう話なんだと思ってたんだが、スイカから作った砂糖でいろんなものを作って、それを使って暮らしている世界の話だった。ファンタジーSFぽいフォーマット。現実の世界において、開放的だが暴力的な外の世界との関係を断って、閉鎖的だが平和的なコミューンで暮らすことについて、架空のモデルの中であれこれ考えているという感じ。淡々としていて、攻撃的な所の少ない、取っ付きやすい小説だった。
翻訳は藤本和子(ロス・トーマスの翻訳などで馴染みがある)で、1975年が最初の刊行のようだが、さすがに読みやすかった。まあ、内容的に「路上」ほどややこしくないというのもあるだろうけど。

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