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感想「比較言語学入門」

「比較言語学入門」 高津春繁 岩波文庫
著者は古代ギリシャ語が専門だったらしい人で、原本は1950年刊とのこと。比較言語学による印欧語族の言語の研究成果を概観するとともに、比較言語学の手法や課題を解説したもの。なぜ印欧語族かというと、著者の専攻がそっちの方面だから、ということなんだけども、他の言語では、ここまでの成果が、そもそも出ていないんじゃないかな。資料の豊富さとか、研究者の数とか、いろいろな面で。
印欧語族の分布について書かれているようなあたりは、昔から関心があって、いろいろ読んでいるので、再確認みたいな感じだったが、体系的に解説されていて、なるほどと思った。
時代による音韻の変化の話とかは、ここんとこ読んだ、日本語の変遷の話と共通する要素が結構あって、そういうものなんだな、という感じ。人間なのは一緒なんだから、身体の構造も一緒だし、結局そうなるんだろう。
比較言語学そのものについては、ベースになる資料が貧弱なだけに、どこまでが事実で、どこからが推測かというところをしっかり見極めていかないと、全く誤った結論に行き着いてしまいかねない。そういう部分に対する著者の意識の強さを感じた。
さすがに古い本だけに、研究成果の部分は内容的に古いんだろうが、手法の部分は古びていないんじゃないかな。今、読む上では、そこが読みどころなんだろうと思った。

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