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感想「地図の政治学」

「地図の政治学」 ジェレミー・ブラック 青土社
原著は1997年刊(イギリス)。邦訳は2001年。
タイトルとパラパラ見た印象から、国家や民族集団が、自分たちに都合がいいように境界線を引いたり、地図を作ったりすることについての本かと思ったが、それが最大のテーマではあるものの、統計的なデータが記載された地図において、いかに政治的な見せ方が行われているかというのも大きなテーマ。ただ、後者に関しては、地図以前に統計値の時点で細工がされているわけだから、これを「地図の政治学」というのは少し違和感。見る者に強い印象を与えるプレゼンテーションとして、地図であることが重要だとしても。まあ、「地図学」がそこまでを含む学問だ、というのなら、異議を差し挟む筋合のことではないけれど。
地図そのものについてのいろいろな小細工の話の中で、ひとつ、そういう視点もあるのかと思ったのは、メルカトル図法の流れの図法では、極に近付くほど面積が実際以上に大きく描かれるが、アメリカはこの図法を推奨して、ソ連を大国としてより脅威的に見せる効果を上げていたという話。
それにしても、国境線なんてものの不条理がよく分る本ではある。人類が激減して、異集団同士の間に、物理的な広い間隔が生まれない限り、国境線は決してなくならないんだろうけどな。

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