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感想「スキャット」

「スキャット」 カール・ハイアセン 理論社
ハイアセン3冊目のYA小説。前2作と同様、フロリダの自然を破壊しようとする企てに、主人公の少年と仲間たちが立ち向うという話。風変わりな人物が登場したり、スラップスティックな展開をするのはいつも通り。一般小説に比べると、筋立ては単純で刺激度も低いが、ハイアセンが本当に書きたい内容は、これで足りているようにも思える。そんなにうまく行くわけはないよな、と感じる部分もあるが、ハイアセンは一般小説でもそういう傾向はあるし、彼は多分自覚的に、おとぎばなしを書いているんだろう。そういう傾向も、YA小説によく馴染んでいるし、これまでの2作同様、充分愉しく読めるハイアセン小説だと思う。
もっとも本書では、アメリカのイラク派兵が、主人公に暗い影を投げかけてもいる。ここのところは、メインプロットが必ずしも必要としている要素ではないので、ハイアセンがどうしても入れたかったんだろうなと感じた。
「トード島の騒動」で登場したトゥイリーが、スキンク的な役どころで顔を見せている。「トード島の騒動」を読んだ時、彼がスキンクの後継者なんだろうかと思ったんだが、やっぱりそういう位置付けになってきているみたいだな。

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