感想「サイモン・アークの事件簿II」
「サイモン・アークの事件簿II」 エドワード・D・ホック 創元推理文庫
後期の作品になるに従って、オカルト色が薄れているように思う、ということを、Iの感想で書いた覚えがあるが、その回答のようなことが解説に書いてあった。ダネイがあまりそういう設定を好まなかったらしい。アークものがEQMMに載るようになるにつれて、そういう傾向が薄れて行ったということのようだ。
ただ、本書に関しては、比較的近年の作品の方がオカルト色が濃いような気がする、「吸血鬼に向かない血」とか。と思ったら、これはオカルト小説のアンソロジーっぽいタイトルの所が初出だった。ということは、やはり発表先によって、作品のトーンを変えていたということなのかな。まあ、80年代以降は、 EQMMからもダネイのカラーが薄れて行っただろうし。
ホックはいろいろなシリーズ物を書いているわけだから、せっかくのサイモン・アークものなら、やはりオカルト色が濃い方がいい。そういう意味で、この短篇集の中では、「吸血鬼…」や「死を招く喇叭」がいいかなと思う。
(2010.12.27)
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