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2010年に読んだ本

海外小説
ウッドハウス、P・G ブランディングズ城は荒れ模様 
カミ 機械探偵クリク・ロボット 
クイーン、エラリー ナポレオンの剃刀の冒険 
クイーン、エラリー(原案) ミステリの女王の冒険 
ケルアック、ジャック 路上 
ゴアズ、ジョー スペード&アーチャー探偵事務所
コーニー、マイクル ハローサマー、グッドバイ 
サザーン、テリー レッド・ダート・マリファナ
スタウト、レックス TOO MANY CLIENTS 
セイヤーズ、ドロシー・L 顔のない男 
セシル、ヘンリイ 法廷外裁判 
チェスタトン、G・K 木曜日だった男
チャン、レナード アンダーキル 
ディック,フィリップ・K 未来医師 
ディッシュ、トマス・M 歌の翼に 
デナングス、ディディエ 記憶のための殺人 
ドクトロウ、E・L 紐育万国博覧会
ハイアセン、カール スキャット 
パーマー、スチュアート ペンギンは知っていた 
ハメット、ダシール マルタの鷹 
ハリスン、ハリイ 囚われの世界
フランク、ダン 別れるということ 
ブロック、ローレンス やさしい小さな手 
ブローティガン、リチャード 西瓜糖の日々 
ホック、エドワード・D 夜の冒険 
ホック、エドワード・D サイモン・アークの事件簿II 
ホーンビイ、ニック ガツン! 
マクドナルド、フィリップ ライノクス殺人事件 
マクドナルド、フィリップ Xに対する逮捕状 
マーシュ、ナイオ 道化の死 
マッカーシー、コーマック ザ・ロード 
マンケル、ヘニング 五番目の女 
リッチー、ジャック カーデュラ探偵社 
他 パプア・ニューギニア小説集

国内小説
北方謙三 独り群せず 
近藤史恵 サクリファイス 
齋藤智裕 KAGEROU
司城志朗+矢作俊彦 百発百中 

海外小説以外
ブラック、ジェレミー 地図の政治学 
ベアード、フランク+シャープ、ディック プロ
ヘルマン、ハル 数学10大論争

国内小説以外
飯城勇三 エラリー・クイーン論 
内田樹 日本辺境論 
岡田忠 観戦論。
岡倉登志 ボーア戦争
斉藤光政 偽書「東日流外三郡誌」事件 
佐藤優 私のマルクス 
佐々木力 二十世紀数学思想
澤宮優 プロ野球いぶし銀のベストナイン 
杉本つとむ 漢字百珍 
鈴木邦男 公安警察の手口 
高津春繁 比較言語学入門 
田中克彦 言語の思想 国家と民族のことば
長山靖生 偽史冒険世界  
楢崎正剛 失点 
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 
半藤一利 それからの海舟 
福島正実 未踏の時代 
山口仲美 犬は「びよ」と鳴いていた 
若松勉 背番号1の打撃論
渡邊一郎 幕府天文方御用 伊能測量隊まかり通る

合計61冊

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感想「サクリファイス」

「サクリファイス」 近藤史恵 新潮文庫
家の中に転がっていて、プッシュもあったので、読んでみた。出た当時、結構評判になってた記憶はある。

自転車ロードレースの世界を舞台にしたミステリ。というか、ただの青春小説?と見せて、ミステリの要素が浮かび上がってくる手際が巧いと思った。背景になっているロードレースに、ミステリのプロットが重なってくるアイディアもいい。ロードレースの先行交代のルールで「サクリファイス」という言葉が浮かび、そこから言葉に噛み合うプロットを発想したんじゃないかという気がするが、きっちり書けているのが、大したもんだなと思う。
あとは単に好みの問題。こういう「サクリファイス」はあんまり好きじゃなく、その部分で感動を誘うような意図が著者にあるとしたら(少なくとも、そこに感動を見出す読者はいるはず)、ちょっと嫌らしい小説だと思う。ただ、これが「サクリファイス」ではなく、ある種の本人のエゴだったと考えるなら、石尾の人物像が俄然深みを増してくるように思える。元々意図されていたものなのか、ミステリのプロットが複雑化した副産物なのか、よく分からないけれども、石尾はかなり掴み難い人物に描かれているので、そういうこともあり得るのかも知れないと思った。ただ、タイトルが「サクリファイス」だからな。
そういう意味で、この小説を、単純に良かったとは言いにくい。

ロードレースにはほとんど興味がないし、競技用自転車も乗ったことはないけど、多少のサイクリング経験はあるから(初心者レベルにはそこそこキツい上り坂や下り坂を走ったこともある)、自転車で走っている時の感覚というのは、ある程度分かってると思ってるが、この小説にはそこの部分が、リアリティを持ってよく描かれていると感じた。作家本人はロードバイクに乗ったことがないそうで、本当に全く経験なく、取材だけで書いてるんだとしたら、大したもんだなと思った。

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感想「サイモン・アークの事件簿II」

「サイモン・アークの事件簿II」 エドワード・D・ホック 創元推理文庫
後期の作品になるに従って、オカルト色が薄れているように思う、ということを、Iの感想で書いた覚えがあるが、その回答のようなことが解説に書いてあった。ダネイがあまりそういう設定を好まなかったらしい。アークものがEQMMに載るようになるにつれて、そういう傾向が薄れて行ったということのようだ。
ただ、本書に関しては、比較的近年の作品の方がオカルト色が濃いような気がする、「吸血鬼に向かない血」とか。と思ったら、これはオカルト小説のアンソロジーっぽいタイトルの所が初出だった。ということは、やはり発表先によって、作品のトーンを変えていたということなのかな。まあ、80年代以降は、 EQMMからもダネイのカラーが薄れて行っただろうし。
ホックはいろいろなシリーズ物を書いているわけだから、せっかくのサイモン・アークものなら、やはりオカルト色が濃い方がいい。そういう意味で、この短篇集の中では、「吸血鬼…」や「死を招く喇叭」がいいかなと思う。
(2010.12.27)

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感想「二十世紀数学思想」

「二十世紀数学思想」 佐々木力 みすず書房
高度化・専門化した20世紀の数学を、一人で概観するのは不可能と言いつつ、特定のテーマに絞り込むことで、それを試みようとした本。
テーマは三つで、一つ目は1930年のゲッティンゲンでの数学者の会議を中心にした数学の基礎論について、二つ目は20世紀の代表的な数学者の一人のヘルマン・ワイルの思想の移り変わりについて、三つ目は原水爆などの大量破壊兵器を含むアメリカの軍事科学に大きな貢献をしたフォン・ノイマンを中心にした数学者の倫理の問題について。
読者がそれなりの知識を持っていることを前提に書かれた本なので、ある程度、こういう関係の本を読んではいるものの、大雑把な読み方しかしてない身には、正直、かなりキツかった。ただ、最初の二つのテーマについては、しばらく前に読んだ「数学10大論争」に通じる部分がかなりあって、だいぶ助けになった。というか本書は、「数学10大論争」を読んだ後、この関係で何か読むかと思って見つけた本だ。ただ、結局、漠然と分かったような分かってないような、というレベルに終ってしまい、今、「数学10大論争」を再読すればもう少し理解が深まるか、という気はするけども…まあいいや。
三つ目のテーマについては、要するに、科学者の倫理の問題を扱っているわけで、特に数学者に限定される話ではない。ただ、数学は実世界とは無縁のものと思われている所があって、数学者がそういう考察の対象にされることが少ないが、そんなことはないというようなことを言っていて、著者としてはそこがポイントのようだ。

全体としては客観的な観点から書こうとしているように見えるのだけど、そこここに著者自身の信念が覗いて、どうしてもぶれて行ってしまう感じで、なんとなく中途半端な印象を受けた。意図的なものなのかも知れないが。あと、文脈からするとかなり強引に、日本人の業績について触れようとする箇所が多かった点にも、ちょっと違和感。
この著者は、かなりあくの強い人物なのかも知れないという気がした。

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関東社会人1部 ヤクルト対ブルーシャークス

2010.12.26 13時 ヤクルト戸田グランド 晴

 ヤクルト 12-8 ブルーシャークス

去年も戸田に見に行ったヤクルトの最終戦。今季は3位ブルーシャークスとの対戦。試合前の時点で、ヤクルトは全勝で勝ち点43、ブルーシャークスは8勝1敗で勝ち点40。ただし、2位東京電力は全日程終了していて、勝ち点が43。ヤクルトよりもかなり得失点差が少ないので、実質的に、この試合で勝った方が優勝という状況だったと思われる大一番だった。

かなり強い風が荒川の下流から吹いていて、前半は追い風のシャークスががしがし攻め、ほとんどヤクルト陣内で試合が進んでいた。このコンディションで、ヤクルトが耐える展開なのは仕方なかったと思うけど、ちょっと消極的過ぎないかなという気はしたな。15分頃にシャークスがPGで先制。 30分頃にはDG狙いぽいのもあったが、これは外れ。それでも、左右に揺さぶりながら攻め続けたシャークスが33分くらいにとうとうヤクルトの右サイドを破ってトライ。コンバージョンは失敗したが0-8にした。
けれども35分過ぎ、ヤクルトが自陣から左サイドを縦に走って大きくゲイン。一旦止められたが、そこから右へ振って、多分、この日最初の大きいチャンスを確実にトライにつなげ5-8。40分頃、シャークスはやや長い距離でゴール正面からのPGを狙ったが失敗。5-8のまま後半。
後半は追い風のヤクルトががしがし攻める、と思ったら、立上がりはやっぱりシャークスが攻勢。ヤクルトはスクラムとかラインアウトとか、失敗が多くて、マイボールでも簡単に相手に渡しちゃってた感じ。その辺や、試合の運び方なんかも、この試合ではシャークスの方がうわてなようには思えた。それでもヤクルトは、後半序盤10分くらい、インゴール寸前に押し込まれながらも耐え抜いて、ついにトライを許さず、次第に優勢な試合展開に持ち込んだ。25分頃、前半のラストでシャークスが失敗したのと同じような位置で、決まれば同点のPGを狙ったが失敗。けれども、それ以降もヤクルトは地道にパスをつないで走って(キックはほとんど使わず)攻め続け、35分頃、ついにNo8がシャークスディフェンスを突き抜けて中央にトライ。コンバージョンも決まって 12-8。
トライで逆転出来るシャークスは、最後の最後に、抜け出した選手がインゴール寸前まで突っ走ったが、ヤクルトがぎりぎりでタックルで止め、そこで試合終了。ヤクルトが全勝優勝を決めた。

来季、リーグの再編があるそうで、トップリーグからのクボタの降格が決まってしまったこともあり、来年初めのトップイースト下位との順位決定戦に勝っても、上位リーグ昇格は難しい状況だけど、去年2位だったチームが今年は優勝なんだから、意味は大きいと思う。選手も嬉しそうだったし。よかった。
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天皇杯準々決勝 鹿島対名古屋

2010.12.25(土) 13時 カシマスタジアム

 鹿島アントラーズ 2(1−0)1 名古屋グランパス  
           (1−1)

 得点 鹿島・興梠
    名古屋・小川
    鹿島・大迫

正直、どうしても勝ちたいとは思ってなかった。天皇杯に勝ち残ると、こっちも観戦で年末年始のスケジュールがめんどくさいことになるし(^^;、チームも休養入りが遅れるし。今年はもうリーグ戦優勝してるんだから充分だよ。
実際、チームも割り切っている感じで、故障の治療や、外国人選手の帰国とかで、レギュラーのスタメンが半分しかいない状態。しかもGKはナラじゃなくて高木が先発。

高木は試合前の練習の時から、ちょっと不安定な感じがすると思ってはいたんだ。もっとも、ナラも、あんまり気持ちが入ってないようには見えたけど。まあ、ナラについては、控えに入ることがあまりないから、無理もないかも知れないが。
開始7分に、その高木とDF陣の連携が乱れる所を興梠に突かれて、かなりつまらない失点。ただ高木の不安定感は次第に消えたかなとは思う。いい反応で決定的なシュートを止める場面もあった。試合間隔が開いたことによる戸惑いはあったんだろうな。
それでも前半は鹿島に攻められてる時間が長かったと思う。
後半に入り、名古屋は橋本に代えて巻を入れたが、その効果もあってか、名古屋の攻撃が形になり始める。決定的なチャンスは何度か作ったが、杉本と巻の2トップは決定力無さ過ぎでずるずる後半30分。しかしそこで、ハユマがタックルでボールを奪い、クロスをゴール前に送ると、巻がポストで落としたボールを小川が押し込んで同点。
しかし、直後にフェリペ・ガブリエルからのパスを受けた大迫に決められ、また負け越し。得点の直後の失点という勝負弱さは、去年までのチームみたいだった。
その後の名古屋の決定機も、杉本と巻の不発で物にならず、そのまま終了して天皇杯敗退。

失点は2点とも、やらんでもいい点をやったなあ、という感じで、なんかもったいなかった。このメンツで、マルキが抜けた以外はほぼベストメンバーの鹿島相手に勝つのは厳しいと思ってはいたし、どうしても勝たないといかんと思っていたわけでもなかったが、試合が始まってしまえば欲も出る訳で、残念さの残る試合になっちまったなという感じ。

巻と杉本は、試合を決められる場面に何度か居合わせながら、ことごとくしくじり(巻は同点ゴールにつながるポストプレーはあったが)、やっぱりそれが、彼らの今の立場の理由なんだろう。
後半途中から出た花井が、最初の方は空回りしまくりだったが、次第に攻撃の起点で効き始めた。来年こそは、ある程度、使える選手になってくれればいいけど。

これでグランパスの今季公式戦日程はすべて終了。お疲れさま。
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試合後の大岩の引退セレモニーを最後まで見てから引き上げた。トーレスのビデオには驚いた。感慨深かった。
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感想「偽史冒険世界」

「偽史冒険世界」 長山靖生 ちくま文庫
明治以降に書かれたカルト本を紹介しつつ、そういうものが出現した背景を考察したもの。主に取り上げられているのは、義経・ジンギスカン同一人説と、日本・日本人の起源に関する様々な珍説。
珍説自体は、どこかで見聞きしたことがあるものが多いが、それらが出現した必要性・必然性についての考察が、かなり興味深かった。

義経・ジンギスカン同一人説の、始まりはともかく、広がった理由に、日本の領土的野心があったという解説には、なるほどと思った。最初は江戸時代の蝦夷地、その後は大陸。同じ民族の末裔が支配している土地だから、そこを吸収して連帯するのは当然という論理。国がそれを公然と広めた訳ではないから、世の中の心情的なものに過ぎなかったようではあるけれども、それが案外馬鹿にならないのも確かではある。
日本人ユダヤ人同祖説については、ユダヤ人の外見がどんな風か知るようになって、なんでこれで同祖なんてことがありえるんだ?と思っていたが、西欧文化へのねじれた形での憧れが根源ということと聞けば、まあ、そんな無茶もありえるんだろうな、という気はしてくる。
どっちかというと、少し考えれば無茶としか思えない珍説を、考え無しに簡単に信じ込んで広めてしまう人々の方に、問題はあるんだろう。今の世の中も、そういうのが大量に出回っている。ネットの影響で、今は昔よりもそういうのを簡単にばらまきやすい世界になってるだけに、たちが悪いとは言えるけど、今までだったら広げることが難しかった、本当に広げないといけない情報も広がるようになっているわけだから、それを一概に悪いとも言えない。結局、受取り手の努力が求められる時代なんだろう。

まとめの部分で、根底にあるのは理想主義という書き方を著者はしてるけど、どっちかというと大半は、自分たち(日本・日本人)を美化・正当化したいというのが動機と思われ、それ自体は「理想主義」という言葉の意味とは、ちょっと違うんじゃないかという気がする。ただ、開国以降、欧米に対抗したいという意識から、そういうものが生まれて来たというのは、分かるような気がするけども。

ヨコジュンの「古典コテン」からの影響が相当強いように見受けられ、ヨコジュンが趣味的に始めた日本古典SFの収集が、こういう所まで発展したんだなというのは、ちょっとした感動だった。

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感想「KAGEROU」

「KAGEROU」 齋藤智裕 ポプラ社
成行きで読んだ水嶋ヒロ本。40分で読めちゃった。薄いし、字数少ないし。
ただ、案外、悪くなかった。人生に行き詰まって、自殺しようとした男が、臓器移植を仲介する謎の組織に出会って、自分の臓器を売ることにするという筋だけど、生々しい話じゃなくて、ファンタジーみたいな感じ。60-70年代頃のSFみたいな雰囲気がある。文章が素人っぽい(というか、現時点では素人同然だけど)ところも含めて。変な気負いがなくて、自然体で書いているから、素直に読める感じ。
文章は編集が相当直してるとしても(出だしの数ページはかなりへたれてるが、その後、持ち直す)、プロットは割としっかりしてるし(最後の所がちょっとひっかかるが)、人間の命って何、みたいなテーマ性は結構重いし、細部に気の利いたアイディアがちょこちょこあったりもする。
だからといって、著者の話題性がなくても読んでたか、ここまで売れてるか、というと、それはないだろう、という気はするが。本当にこれから作家でやってく、というんなら、次作が勝負だろうね。

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感想「私のマルクス」

「私のマルクス」 佐藤優 文春文庫
佐藤マサルといえば、最初に思い浮かぶのはスワローズのピンクのサウスポーで、こっちの人については、特に関心がなかったんだが、近頃、文章を東京新聞でよく目にするので、どんな人物なのか、興味が出て来た。本屋でこの本を見て、そういう需要に応えてくれそうな感じだったので、読んでみた。大学院を卒業するまでを書いた回想録というか自叙伝というか、そういう本。

著者が、マルクスとキリスト教を切り口にして、この世界について考え、思想を形成していった過程が綴られている。
高校時代からよく勉強してるな、さすがに昔の学生は違うな、と一瞬思ったんだが、向こうの方が上なのは確かだが(1960年生まれだそうで)、実はそんなに歳は違わない(^^;。高校は浦和高校だそうだから、やっぱりそういうエリート予備軍が行くような高校の人間は違うってことなのか、それとも個人の資質の関係なのか。その後、同志社大の神学部に進んで、大学では新左翼と深い関わりを持って、という相当異色な経歴を見ると、多分に後者のような気はする。それにしても、大学に行ってからもよく勉強している。彼を取り巻く周囲の人たちもそうだ。考えてみると、あの頃は、平均的には、一般の学生よりも、新左翼で運動してるような学生の方が、実は勉強家だったのかもしらん。
自分自身は、怠惰な大学生だったし、理系だったこともあって、当時はこんなふうなことはあんまり頭になかった。就職して、いくらか世の中が見えてきてから、ようやくいろいろ考え始めた(考えずにいられなくなった)けれども、その辺のことを、この人は高校・大学の時点で、既に考えていたんだな。高校時代、倫社とか政経とか、全然興味が持てなかったが、あの頃、そういうものをちゃんと勉強しようという気になっていたら、自分のその後も全然違っていたかも知れない。とはいえ、いくらなんでも、ここまで特異な生き方をしたとは思えないが。やっぱりこの人は、かなり特別な人だろう。
もっとも、自叙伝なので、全てが事実通りに書かれているとは限らないと思うけどね。仕事として、情報操作とかやってた人なんだから、なおさらだ。

そうはいっても、いまさら、いろんなことを考えるのに対して、示唆を与えてくれる本だったな、という気はする。というか、本当にいろいろなことをちゃんと考えたいんなら、そもそも基礎になる部分を、もっと勉強しなきゃダメだなということは思った。

ちなみに、本筋とあまり関係ないが、ピーサレフについて書かれた箇所(P242付近)で、ロシア的なエゴイズムというのが印象に残った。この感覚はよく分かる。

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トップリーグ第10節三洋電機対サントリー

2010.12.11 14時 秩父宮 

 三洋電機ワイルドナイツ 15-17 サントリーサンゴリアス

前半は三洋が圧倒的な試合運び。トニー・ブラウンが早々に痛んでピッチを後にしたにもかかわらず。サントリーはインゴール近くに迫ることすら出来ずで、15対0の折返し。
後半序盤も三洋が攻勢だったが、開始2分くらいのそれほど難しくないPGを決め損ねたことがきっかけで流れが変ったかな。
サントリーが次第に押込み始め、三洋の守備がうまくいかなくなり始め、10分過ぎの短い時間に立続けに2トライで15対14。その後もサントリー優勢で試合が進んだものの、ここからは三洋もディフェンスが粘りを見せ、スコアが動かないまま35分を過ぎたが、そこで三洋がゴール正面の近い距離で反則。ライアン・ニコラスがPGを決め、そのままサントリーが逃げ切り。前半の状態からは考えられないようなサントリーの逆転勝ちだった。
これで1位争いが混戦になってきたみたいだな。もっとも三洋は東芝戦とサントリー戦を終えたから、この先、とりこぼしはないかもしれないけど。まあ、プレーオフに進めさえすれば、どのチームも、1位にはそんなにこだわりはないのかも知れないが。
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トップリーグ第10節東芝対神戸製鋼

2010.12.11 12時 秩父宮 

 東芝ブレイブルーパス 21-12 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

立上がり、神鋼に勢いがあって、押合いで優勢、攻撃にアイディアもあって、いい感じだった。さすがに東芝がディフェンスに粘りを見せたが、15分くらいに神鋼がインゴール手前で粘って繋いで先制トライ。でも、25分過ぎに東芝がキックチャージから作ったチャンスを逆転トライに繋げて、試合の流れを変える。さすがにしたたか。
それでも後半立上がりに、神鋼が相手陣内に蹴り込んだボールが、風の影響もあって?不規則に流れた所を東芝のバックスが処理に失敗し、神鋼が再逆転のトライに持込む。
でも、東芝の方が地力が上回っていた。押し気味の展開から10分過ぎに再々逆転のトライ。30分頃にはモールで押し込んで、もう1トライ。難しい角度のコンバージョンも、ヒルが確実に決めて、21対12で東芝勝利。
神鋼は途中からペースが落ちちゃったな。勢いがあるうちに、もう少し点を積めていれば、分らなかった試合だったと思うが、あとひといき、詰め切れなかった感じ。
まあ、東芝の貫禄勝ちだったのかな。
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感想「Xに対する逮捕状」

「Xに対する逮捕状」 フィリップ・マクドナルド 創元推理文庫
この前、「ライノクス」を読んだが、引続き。「ゲスリン最後の事件」を思い出す小説だった。もっとも、「最後の事件」を読んだのは大昔なんで、ほとんど覚えてないんだが。名探偵が登場する本格推理かと思いきや、推理はおまけ程度で、まるっきりサスペンス小説なとことか、兇悪で謎めいた犯人像とか、本書と共通していたような気がすると、うっすら思った。合ってるかどうかは分からないけど。
(「最後の事件」は今は「エイドリアン・メッセンジャーのリスト」に改題してるらしい)
気を持たせるような書き方を、一切しない所が印象に残った。ここはこうなんじゃないんだろうか、引っ掛けか?と思いながら読んでいると、次の章あたりで速攻でネタを割って、はい次、という感じの進み方。それほど大したプロットがあるわけではないが、展開の巧さとスピード感で読ませる。いかにも映画のシナリオライターらしい小説、という気はしないでもない。
事前の予想からかなり外れた小説だったが、これはこれで面白かった。

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トップイースト 東京ガス対横河

2010.12.5 14時 熊谷ラグビー場 

 東京ガス 52-14 横河武蔵野アトラスターズ

さすがにこれは拮抗した試合になるんじゃないかと踏んでたが、ガスが序盤にポンポンと2トライ。その後横河が1トライ返したが、ガスは押合いでもバックスの展開でも優勢。さらに2トライ決めて、26対7で折返し。
後半も流れは変わらず、結局52対14、てことは、後半と前半は同じスコアだったか(^^;)。今気が付いた。

ガスはSHの速い球捌きを軸にして、澱みなくボールが回って、いい攻撃が出来てた感じ。特にバックスの連携が見事だった。
横河はどうも迷いがあるみたいで、判断が遅れ気味になり、そこをどんどんガスに突かれていた。
それにしても、この2チームの対戦でここまで点差が開くとは思わなかった。選手の顔触れを見ると、横河もだいぶ補強を削減されてるみたいだったが、その影響もあるんだろうか。ガスと違って助っ人外国人ぽい選手もいなかったし。サモももういないみたいだね。
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トップイースト 釜石対キヤノン

2010.12.5 12時 熊谷ラグビー場 

 釜石シーウェイブス 12-46 キヤノン

後半から観戦。
前半7対29でキヤノンがリードしていたんで、たいがいダメな試合かなという感じだったんだけど、後半序盤は釜石が押し込んでた。でも詰め切れないし、マイボールのスクラムでの失敗を繰返しているうちに、キヤノンのトゥプアイレイ(セコム戦でも見て覚えてた。キャラ性の強い選手みたいだ(^^;))にトライされ、それでも反撃して19分に攻め込んでのスクラムから展開して1トライ返したものの、その後も拙攻。確実にトライを積上げたキヤノンが12対46で完勝。

キヤノンは全勝。残り1試合。トップイースト1位を決めたぽい。今日も社員応援団が大挙して来場していた。
釜石は、個人能力も展開力も割とレベルは高い感じで、去年セコム戦で見た時より強そうだった。もう少しキヤノンに食い下がれた可能性はあったと思うんだけど、ちょっとミスが多過ぎた感じ。
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J1リーグ第34節名古屋対広島

2010.12.4(土) 15時半 豊田スタジアム

 名古屋グランパス 2(2−1)1 サンフレッチェ広島 
           (0−0)

 得点 名古屋・ケネディ
    名古屋・マギヌン
    広島・李忠成

ホーム最終戦。

FC東京戦の時とはだいぶ違う、優勝祝賀モードの雰囲気が立込めるスタジアム。東京戦でも、この半分くらいはやってくれてれば…。

最終戦のミッションはジョシュアの得点王くらいかなと思ったが、送り出す選手が二人居た。マギヌンと杉本。

試合は攻め合いっぽい展開になり、双方好機を作りつつ決め切れないという感じだったけど、広島がなかなかペースが上がらず、助かってた感はあったかな。で、20分過ぎに右からの小川のクロスがゴール前のジョシュアの頭にぴたりと合って先制ゴール。ムチャクチャ盛り上がるスタンド。
その10分後、左サイドから切れ込んだマギヌンがゴールを突刺すシュート。1点目以上に盛り上がるスタンド。正直、このゴールはほろっとしたよ。そういうゴールだった。
その後は一進一退、というか、決定機に決められず、ポゼッション的には劣勢だったかも? 前半ロスタイムにはゴール正面がぱっかり開いた所で李忠成にシュートを打たれ、失点。
後半も一進一退な雰囲気は変わらなかったが、杉本が交代出場すると、場内が沸いた。大声援を受けて、杉本もいつもより積極的なプレーを見せていたと思う。決定的なシュートは撃てなかったが、ジョシュアへの決定的なクロスが1本。あれは決めてやって欲しかったなあ>ジョシュア。

結局、スコアはそのままで終了。勝って終われて良かった。和やかな雰囲気で、グダグダな(^_^;)セレモニーへと向い、「優勝しちゃいましたあ」というナラの挨拶(^_^;)、クライマックスはゴール前での炭酸水?掛け。見てるだけで、しあわせな気分になったよ。
この先、また優勝してこういう場に居合せても、多分、ここまでしあわせな気分にはならないだろうなと思う。
18年見続けてきた上で、この日、この場に居れて良かった。いろんな人達に感謝したい気分。

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感想「百発百中」

「百発百中」 司城志朗+矢作俊彦 角川書店
ここんとこ、このコンビで年一作ペースだな。
2人のプロ犯罪者が、悪徳業者の追立てを食って、行先を失う危機に瀕している介護老人ホームの老人たちを助けるために、自分たちの技術を駆使しちゃう話。

面白かったが、詰めが甘いかなという所はある。たとえば、井縫さんとか、市役所の若造とか、いまいち扱いが中途半端なまま。そんなにうまくいくもんでもないだろ、という気もする。もっとも、少なくとも後者については、基本的におとぎ噺だと思うから、まあいいかなと思うけど。
最初の方、いきなり大勢登場した人物の整理がいまいちうまく出来てなくて、やや読みにくく、入りが悪かったが、だんだんこなれた。
このコンビにしては、軽く流して書いた印象の小説。

主人公二人の名前が秀と政で、必殺かよ、と思ったし(^_^;)、老人ホームの老人たちに、山村、石塚、長さんが居て、「太陽にほえろ」かよと思った(特に山さんは元刑事だそうだし(^_^;))。

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