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感想「KAGEROU」

「KAGEROU」 齋藤智裕 ポプラ社
成行きで読んだ水嶋ヒロ本。40分で読めちゃった。薄いし、字数少ないし。
ただ、案外、悪くなかった。人生に行き詰まって、自殺しようとした男が、臓器移植を仲介する謎の組織に出会って、自分の臓器を売ることにするという筋だけど、生々しい話じゃなくて、ファンタジーみたいな感じ。60-70年代頃のSFみたいな雰囲気がある。文章が素人っぽい(というか、現時点では素人同然だけど)ところも含めて。変な気負いがなくて、自然体で書いているから、素直に読める感じ。
文章は編集が相当直してるとしても(出だしの数ページはかなりへたれてるが、その後、持ち直す)、プロットは割としっかりしてるし(最後の所がちょっとひっかかるが)、人間の命って何、みたいなテーマ性は結構重いし、細部に気の利いたアイディアがちょこちょこあったりもする。
だからといって、著者の話題性がなくても読んでたか、ここまで売れてるか、というと、それはないだろう、という気はするが。本当にこれから作家でやってく、というんなら、次作が勝負だろうね。

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