感想「Xに対する逮捕状」
「Xに対する逮捕状」 フィリップ・マクドナルド 創元推理文庫
この前、「ライノクス」を読んだが、引続き。「ゲスリン最後の事件」を思い出す小説だった。もっとも、「最後の事件」を読んだのは大昔なんで、ほとんど覚えてないんだが。名探偵が登場する本格推理かと思いきや、推理はおまけ程度で、まるっきりサスペンス小説なとことか、兇悪で謎めいた犯人像とか、本書と共通していたような気がすると、うっすら思った。合ってるかどうかは分からないけど。
(「最後の事件」は今は「エイドリアン・メッセンジャーのリスト」に改題してるらしい)
気を持たせるような書き方を、一切しない所が印象に残った。ここはこうなんじゃないんだろうか、引っ掛けか?と思いながら読んでいると、次の章あたりで速攻でネタを割って、はい次、という感じの進み方。それほど大したプロットがあるわけではないが、展開の巧さとスピード感で読ませる。いかにも映画のシナリオライターらしい小説、という気はしないでもない。
事前の予想からかなり外れた小説だったが、これはこれで面白かった。
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