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感想「ウネルヴィル城館の秘密」

「ウネルヴィル城館の秘密」 アルセーヌ・ルパン 新潮文庫
ボワロー=ナルスジャックによる贋作ルパン。古本屋で3冊100円で買った本の1冊。そもそもオリジナルのルパンをほとんど読んでいない(少なくとも、子供向けでない版で読んだのは、「強盗紳士」(新潮文庫)と「奇巌城」(創元推理文庫)だけ)のに、贋作を読んで、面白いんだろうかと思いつつ、昔から気になっていた本だったので、つい手が出た。

読んでみたら、えらい面白かった。クラシックな冒険ものだが、事件が続いて、テンションが途切れない。リアリティや整合性にとらわれない、おおらかさが楽しい。
ちなみに、オリジナルをほとんど読んでいないのは、要するに、あまり面白くなかったからなんだけど、これが面白かったというのは、どういうことなのかな。中身の方向性は、オリジナルに似せているんだろうと思うんだが。
自分の読書の嗜好が、以前と変わってきているというのは確か。あとは、19世紀から20世紀初頭に書かれたものと、それを模しているとはいえ、 1973年に書かれたものとでは、やはり質的に違うということか。翻訳の違いも多分あると思う。既読のオリジナルのルパンの翻訳は、割と古い感じだった。これは 1974年の翻訳で古臭さがなかった。オリジナルのルパンも、新しい翻訳で読めば面白いんだろうか。そういえば、本書の訳者の榊原晃三も参加していたはずの偕成社のルパン全集というのが、昔、あったけれど、あれなんか、いいんだろうか。

古いお城に両親を失った娘が淋しく住んでいて、そこへおじさまが助けにやってくる、という構図が、なにげに「カリオストロの城」を思い出させたのは、こういうストーリーが、ルパンものの一つのパターンということなのかな(^^;。

続篇も読んでみたい気がした。邦訳は出ているようだけど、まあ、機会があれば。
(2011.2.22)

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