感想「かくして冥王星は降格された」
「かくして冥王星は降格された」 ニール・ドグラース・タイソン 早川書房
2009年に出た(原著も邦訳も同じ年らしい)、冥王星が惑星から準惑星に「降格」になった顛末と、それを受けてアメリカで起きた大騒ぎについて書かれた本。
面白く読めた。
冥王星がそういうことになった背景もきっちり書かれてはいるが、自然科学についての本というよりは、冥王星に深い思い入れを持つアメリカ社会の右往左往ぶりを描くことの方に、大きく比重がある感じ。
降格反対の理由の中にある、アメリカ人が発見した「惑星」だから降格には反対、みたいな主張を見ると、アホだなと思うけど、機会さえあれば、日本でも似たようなことをやる人間は、いくらでも居そうな気はする。ただ、「惑星」なんてものに、ここまで感情移入しちゃう所は、やっぱりアメリカ的かなと思う。
でも、引用されているマンガやパロディが、いかにも気が利いていて、頭に血が上ってる人間が居る一方で、それを冷静に見て、スマートに茶化せる人間が居る所もアメリカなんだな、という気もする。そういうあたりも、すぐに一色になっちゃいたがる日本と違う所だろう。
(2011.6.2)
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