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感想「年刊SF傑作選7」

「年刊SF傑作選7」 ジュディス・メリル編 創元推理文庫
古本屋で目に付いた時に買ってたシリーズ。歯抜けになっていて、全部は持っていない。買っただけで、読んでなかったのを読んでみた。

1966年に刊行された(SF)短篇小説からの傑作選。バラード「コーラルD」、ショウ「去りにし日々の光」、ラファティ「せまい谷」「カミロイ人の初等教育」、ディレーニイ「スター・ピット」と並んでるのを見ると、錚々たる、という感じではある。他にも、バロウズ、ライバー、内容的に(少なくとも翻訳で読む限り)それほど面白みは分からないが、ディッシュとかオールディスとかも収録されていて、ある種、黄金時代だったのかな、という気がするラインナップ。
読んでいて、古い、と感じる内容のものがほとんどないあたりは、SFとしての完成度が高い小説が揃ってるということなのかな。大半のものは面白く読めたし、確かに「傑作選」なんだろう、と思った。
中で好みなのは、やっぱりラファティか。カプファーバーグの3篇など、コントっぽい作品が多いこの傑作選の中にあると、ディレーニイはむしろ、正統的なSF小説のように見えるな。

こういうSF短篇集の面白さを、久々に思い出した感じ(というか、きっかけは先日の「今日も上天気」だけど。ちなみに、あっちに収録されていた「コーラルD」は、これが元本かな?)。最近、SF短篇集が結構いろいろ出されているから、そういうのもちょっと読んでみようかなと思った。近年のSF を、自分が楽しめるのかどうかというのを確認してみたい気もする。
(2011.5.19)

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