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感想「引擎 ENGINE」

「引擎 ENGINE」 矢作俊彦 新潮社
ずっとほっぽってたけど、読み始めたら、珍しく一気に読んでしまった。事件現場で女の殺し屋と偶然行き会い、その女に取り憑かれたようになって、事件にのめり込んで行く刑事の話。速いテンポで事件が立続けに起きるし、文章も簡潔なので、それですいすい読まされてしまった。
ネタ的には、高級車の盗難とロシア・中国への密輸に絡んで、次々に血なまぐさい事件が起きるというもので、「犬なら普通のこと」とか、近年の矢作の他の小説と似たような部分が多いな、という気はした。
結構凄惨な話だが、乾いた筆致なので、もたれない。一方で、あまり強い読後感も残ってない気がするが…。たとえば、ヒロインは、かなり強い存在感のキャラのはずなのに、読み終わってみると、案外残ってないのは、なんでだろうな。無機的に見え過ぎるのかも知れない。それはそれで、変にウェットなキャラクターの小説よりも、むしろいいくらいではあるんだけど。
(2011.8.6)

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