« 感想「楊令伝」5 | トップページ | J1リーグ第31節名古屋対C大阪 »

感想「ARAKURE あらくれ」

「ARAKURE あらくれ」 矢作俊彦+司城志朗 早川書房
2人の渡世人が、偶然手に入れた銃を使って、強盗稼業を始める話。途中からそこに、渡世人の片方と縁のある女性が参加する。
帯には「幕末版 明日に向かって撃て」とあり、そう言われると、基本的な構図は、まさにそうだなあという感じ。実際には、当然、色々な所が原典?とは違うんだけど、どうしても映画をイメージしてしまった。それで、読みやすくなった(元々特に読みにくい小説じゃないが)所もあれば、ありがちな構図だと思ってしまった所もある。
「明日に向かって撃て」とは違うけれども、坂本龍馬や土方歳三が出てくる所も、ありがちだなと思った部分。ただ、こういう有名人がもっと本格的に話に絡むのかと思ったら、そうでもなく、あくまでも主人公たちは、そういう出会いとはあんまり関係なく、自分で選んだ生き方を生きていく。でも、実態は、「選んだ」というより、むしろ、幕末という時代背景の中で、そういうふうに生きるしかなかったわけで、その切なさが、この小説のテーマかなと思ってみたりした。
そういえば、それって矢作の小説の大半に共通したテーマなのかもしれないな。時代や場所は変わっても、人の生き方なんて、そうそう自由に選べるもんではないってことかなあ。もしかして、それは、矢作自身が、他に食ってく手段がないから小説を書いてる、みたいなことを言ってるのと、通じている?(^_^;)。
(2011.11.1)

|

« 感想「楊令伝」5 | トップページ | J1リーグ第31節名古屋対C大阪 »

「小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3787/53154005

この記事へのトラックバック一覧です: 感想「ARAKURE あらくれ」:

« 感想「楊令伝」5 | トップページ | J1リーグ第31節名古屋対C大阪 »