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感想「殺し屋 最後の仕事」

「殺し屋 最後の仕事」 ローレンス・ブロック 二見文庫
殺し屋ケラーものの最終作。ケラーが罠にはめられ、大統領候補を暗殺した犯人に仕立てられたピンチから逃れようとする話。
ローレンス・ブロックの小説を読むのは、結構久しぶりだと思う。これだけでかいネタでも、ブロックはあっさりと、とりとめのない話にしてしまう。でもって、とりとめのない話を話術で保たせる技術は、相変わらず一流。面白く読めたよ。
とりとめのない話になってる理由は、事件の真相とか、そういうものは、ほとんどどうでもよくなっているからだ。主に描かれているのは、あくまでもケラーの日常生活。まあ、逃亡者の境遇では、日常生活といっても、普通の生活じゃないけれど、極限のサバイバルをするわけでなく、都市の中で、いかにうまく立ち回っていくかという次元の問題だし、しかも、話が進むにつれて、本当に普通の日常生活になっていく。
一応ミステリ的な締めはあるが、ほとんどどうでもいいような終わり方。ケラーたち自身も、そう思ってるような感じ。これで終わりなの?、と思わないでもないが、まあ、そういう小説なんだよな。そういえば、ブロックの小説の締め方って、昔からそうだったのかも知れない。昔は中途半端な終わり方なのを言い訳しながら締めてたけど、今は言い訳すらしなくなっただけだね(^^;)。
近年のブロックらしい、ミステリ的には特に見所はないが、淡々と快適に読めた娯楽小説だったと思う。

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