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感想「予期せぬ来訪者」

「予期せぬ来訪者」 木村二郎 創元推理文庫
「ヴェニスを見て死ね」の続篇の短篇集。こっちは全部初読かな? なんとなく覚えがなくもない短篇もあるが。
こちらの方が「ヴェニスを見て死ね」よりもプロットは込み入ってる感じ。経験値を上げた効果かな。でも、基本的には2冊まとめて一定の期間に集中して書かれた短篇の集成ではあるので、作風自体は大きな変化はないと思う。今読むと懐かしい感じのする、80年代っぽいソフトな私立探偵小説。
もうちょっと主人公のキャラが立っててもいい、という気はする。木村二郎が紹介してくれていたネオハードボイルドの探偵たちは、差別化のための表面的とも思える特徴付けを、古手の評論家にしばしばクサされていたけれど、あの辺の小説は、そういう要素がないと、こんな感じになるのかも知れない、という気がした。
(2011.12.28)

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