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感想「楊令伝」12

「楊令伝」12 北方謙三 集英社文庫
梁山泊内の路線対立がはっきり前面に打ち出されてきた感じ。しかも、戦が人生だった軍人のあり方とか、そういう次元よりもさらに深化して、特定の地域に閉じて、その中を豊かに平和に保つことに専心するのか、それを普遍的なものにするために、リスクを冒しても外へ出て行くのかという選択。
考えようによっては、これは革命の輸出という話に通じると言えなくもないし、全共闘を出発点にした小説にふさわしい場所にたどり着いたとも言えるのかもしれない。
梁山泊が国になってしまったことによる難しさも、あちこちに吹き出してくるわけで、革命の完結が終着点じゃないという中心テーマが、いよいよ露わに出て来たけど、ここまで来て、いきなり発散し始めた話を、どうやってまとめるんだろうか。それとも、まるごと「岳飛伝」に先送りか?(^^;)
それにしても、小説として生き生きしてるのは、やはり戦いの場面だ。そういう所に止まらない小説を書こうとしてるのでは、と思うけれども、難しいな。作者の志は感じるけれども。
(2012.5.22)

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