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「大怪獣バラン」

昨晩、日本映画専門チャンネルでやるのに気付いて見た。東宝の(昔の)主だった怪獣映画で、唯一見てなかったやつ。1958年の映画。

東北の山奥の湖に住んでた古代の怪獣が、追い出されて追っかけまわされて、羽田空港は破壊したものの、羽田沖の海中へ追い落とされて退治されちゃう、ひどい話。とにかく、今の俺の感覚では、そういう風にしか見えん。
バランが、地元の住民に神様とあがめられながら、まあ、たまには一人二人食ったりしてたかもしらんけど、それなりに平和に共存していたと思われる所に、東京から来た連中が、神様とかたたりとか、いまどきそんなことはありえないとか言って押しかけてくる。そこにバランが出現。「そんなこと」がありえたわけで、そこから、そいつらがムキになってバランを倒そうとするのは、まるで、ありえないはずのことがあったんで、それを強引に否定しようとしてるかのようだ。
原作者の精神がある程度生かされていて、志村喬がゴジラを殺すまいと苦悩する「ゴジラ」に比べると(わざとらしいなと思いながら見てはいたが)、この映画の人間たちは、科学者を含め、明確にバランを退治することしか考えてなくて、それが却って、バランの悲劇性を高めている気がする。
作ってる側の感覚は、どうだったんだろう。怪獣をやっつける映画という意識だったんだろうな、と想像はするし、福島出身の円谷英二が特撮をやってる、とはいえ、怪獣に東北をかぶらせるとか、そういう意識があったとも思わない。ただ、バランに対する感情移入的なショットは、結構あるんだよな。俺がそう感じるだけかも知れないけれどね。

怪獣対自衛隊というコンセプトが明確で、バランが特殊なギミックのない怪獣なこともあり、戦闘シーンはごくごくオーソドックス。(少なくとも昔の)怪獣映画って、要するに戦争映画なんだよな、というのを、強く感じた。

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