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感想 「奉仕するリーダーシップ」

「奉仕するリーダーシップ」 児玉光雄 二見書房
ヤクルトスワローズの成績を大きく引き上げた小川監督のやり方を引いて、トップダウンではない「奉仕するリーダーシップ」の重要性を説いた本。「スワローズ流必勝戦略」よりだいぶ前に読んでたが、読み放しになっていた。
独自のインタビューなどはなく、本や雑誌などの記事からの引用をベースに組みたてられた内容なので、目新しさは特にないが、逆に言えば、一般的な小川さんのイメージを手軽な形でまとめているとは言えるか。それが目的の本ではないが。あくまでも「奉仕するリーダーシップ」の有効性を説いたビジネス書で、簡単に言ってしまえば、自分が裏方に徹する小川さんのスタイルに、新しくて有効なリーダーのあり方を見る、という感じか。
こういう本の問題は、書かれている方法論がいつもうまくいくとは限らないということだ。小川さんにしても、ある程度うまく行ってはいるけれど、去年も最後は優勝を逃したし、今年も今のところ、そこそこな感じ。戦力を考えればよくやっているとは思うが。結局、あくまでも成功した例に過ぎないし、同じ方法論で失敗した例には触れない。こういう風にすればうまく行くかもしれないよ、というヒントを得るための本と考えればいいんだろうが、なんか詐欺っぽく思えてしまう。
だから、この手のビジネス書とか啓発書の類は、日ごろは読まないんだが、今回は「小川さんについての本」ということで、読んでみたわけで。小川さんが監督代行に就任して以降の1年半を振り返る本としては、面白く、興味深く読めた。

ちなみに、読んでいてふと思ったんだが、小川さんの対照例になりうる監督を、スワローズで想定するとしたら、古田になるんじゃないんだろうか。結構あちこち、思いあたる節が…。ただ、古田が失敗したのは、何もかも彼にお任せにしたフロントの責任も、間違いなくあったわけだけど。それがたかだか5年前と思うと、「スワローズ流必勝戦略」ってのも、そんなに底が厚いものじゃないよな、と思ったりもする。

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