« 感想 「楊令伝」13 | トップページ | 感想 「奉仕するリーダーシップ」 »

感想 「エラリー・クイーンの災難」

「エラリー・クイーンの災難」 飯城勇三(編) 論創社
エラリー・クイーンの贋作&パロディを集めたアンソロジー。
パロディ集なので、独立した小説として、そんなに完成度の高いものを求めるのは、元々厳しい。正直、ちょっと厳しい内容のものもあるし、あくまでもクイーンファン向けの作品の集成だと思う。ただ、書き手のクイーンに対する愛情や敬意は疑いないんじゃないかな。探偵もののパロディを書くなら、もっとメジャーで書きやすい探偵はいくらでも居るはずだし、そこで敢えてクイーンを題材にするんだから。そういう意味でも、ファンなら楽しめると思うが、そうでない読者にはちょっと厳しいかも。もっとも、ファンでなければ、最初から手にも取らないかな。

ふと思ったけど、どの作品も、必ず何かおちょくりが入ってる気がする。ホームズのパロディとかだと、大真面目に書かれた贋作も結構あるが、本書収録作はどれも、比較的それに近い雰囲気のネヴィンズやホックのやつも含めて、どこかからかってるような節がある。エラリー・クイーンの持ち味(隙が多い?)がそうさせるのかな。
(2012.6.28)

|

« 感想 「楊令伝」13 | トップページ | 感想 「奉仕するリーダーシップ」 »

「小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3787/55196100

この記事へのトラックバック一覧です: 感想 「エラリー・クイーンの災難」:

« 感想 「楊令伝」13 | トップページ | 感想 「奉仕するリーダーシップ」 »