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感想 「地名に隠された「東京津波」」

「地名に隠された「東京津波」」 谷川彰英 講談社+α新書
地名に隠された幻の「東京津波」があった、というような本じゃなかった。そうなのか?と思って、つい読んじゃったんだが(^^;)
著者は地名に関する本を色々出しているのだそうで、本書も元々、東京の地名について語る本として構想されたのが、昨年の3月11日の影響を受けて、地名から得られる情報を元に、東京に津波が来たらどうなる?、ということを考察する内容に変更したものらしい。
多分、そういう成り立ちのせいで、内容がタイトルに対応しきれてない感がある。津波自体についての話や東京の地形の構造を解説しつつ、地名から、その土地が津波に対して弱いとか強いとかを読み取っていこうとはしているものの、結局、標高が高い低いという話の域を出ていない感じ。
ただし、地名の成り立ちについての色々な蘊蓄は、それなりに面白かった。四谷は谷が由来の地名と聞いてたが、実は「四屋」が正解らしいとか、「たかだのばば」(地元の呼び方は「たかたのばば」)という駅名の由来とか。
使命感に駆られての構想変更だったようだが、最初の構想通りにしていた方が、まとまりのある本になっていたんじゃないだろうか。
(2012.7.25)

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