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感想 「ラッシュライフ」

「ラッシュライフ」 伊坂幸太郎 新潮文庫
この作家も、新人作家を読まなくなっていた頃にデビューしたので(2000年らしい)、名前は気になってたけど、ずっと読んでなかった。

冒頭にそれぞれに問題を抱えた複数の登場人物を説明する章が一通りあり、話が進むにつれて、彼らの人生が交錯していく構成。ほとんどはすれ違いに近い交錯だが、その出会いの影響で、問題を解決したりして、生き方が変わっていくわけで、そんな風にきっかけで変わるもんだよな、人生は、みたいな感じ。
それぞれのエピソードの重ね方に工夫があって、そこが読み所かな。ここはちょっと新本格のミステリぽいかもしれない。そういえば、バラバラ死体のアイデアにもそんな方向性を感じる。ただ、ジャンルとしてはミステリだろうけど、あまりそういう印象は受けない。シビアな部分もあるにせよ、割とリアリティの薄いエピソードが多くて、作者は一種のおとぎばなしとして書いているんだろうと思う。全体として、ハッピーエンドでやさしい感じ。ちょっと調子が良すぎるかな、と思うけれども、露悪的な「誘拐の誤差」を読んだ後だったので、まあこういうのもいいか、という気にはなった。

割と広い作風の作家らしいので、他の本には、また別の面白さがあるのかもしれない。
(2012.10.3)

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