感想「舟を編む」
「舟を編む」 三浦しをん 光文社
辞書編纂の現場が舞台、という点を除けば、たわいもない、単なるなごやかでほのぼのした話。ちょっと変わってて、本を読む人の気を引きそうな、いい題材に目を付けた、という感じ。
ただ、辞書ってのは言葉の解釈だから、思想の反映でもあるわけで、そういう部分であちらこちらに、著者の思想が覗いているようにも見える。そもそもそれが狙いの一部だったとすれば、巧いな、という気がする。どうなのかな。
それにしても、辞書編纂って、本当にこんな規模の現場でも出来ちゃうものなのかな。ちょっと意外だった。
(2012.11.13)
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