« 感想 「償いの報酬」 | トップページ | 感想 「北新宿多国籍同盟」 »

感想 「「本当のこと」を伝えない日本の新聞」

「「本当のこと」を伝えない日本の新聞」 マーティン・ファクラー 双葉新書
日本の新聞のダメな構造について書かれた本。著者は日本で長年取材活動を行っているアメリカ人のジャーナリスト。

まあ、そういう実感は確かにあるんだが。少なくとも読売と朝日については、10年以上読んでて、信頼感をなくしているし、そんなに読んだことはないが、日経の印象はこの本に書かれている通りで、財界の御用新聞だと思ってる。
記者クラブの問題自体はフリーランスのジャーナリストがしばしば言っていることだし、必ずしも目新しい話じゃないけれども、やっぱりこれが大きいんだなと思った。というか、記者クラブはあっても、取材対象となれ合わなけりゃいいんだろうけど。長年の積み重ねと、記者の意識の問題なんだろう。
ただし、読者の問題もあると思う。洗剤とかチケットを貰えるというんで、簡単に新聞を乗り換えて、新聞の中身なんて、どうでもいい。そういう風に新聞屋が仕掛けていたのは確かだけど、それに嬉々として乗っかっていたのは客の方。新聞の方に、スポンサーの問題や、取材のやりやすさの問題があるのは容易に分かるし、そういう所で新聞を支えられるのは、読者しかないと思うんだが、そこがそういうスタンスでは。
それに社会問題への意識が低いとか、人種差別に鈍感とか、そういうあたりも、日本の社会そのものの反映とも思える。

それにしても、東京新聞はよくやってると思ってるが。確かに大企業の広告が少なくて、依存度が低いような(だから書けることがある)気がする。とりあえず、東京新聞には頑張って欲しいし、著者も書いてるが、やっぱり希望は地方紙にあるんだろうな、という気もする(東京新聞も関東ローカル紙なわけで)。

あと、やっぱり、日本のフィルターが掛かってない、外国のニュースも読まないとダメなのかもしれない。言葉のハードルが高いが。
(2013.1.24)

|

« 感想 「償いの報酬」 | トップページ | 感想 「北新宿多国籍同盟」 »

「小説以外の本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3787/56681190

この記事へのトラックバック一覧です: 感想 「「本当のこと」を伝えない日本の新聞」:

« 感想 「償いの報酬」 | トップページ | 感想 「北新宿多国籍同盟」 »