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感想「サドン・デス」

「サドン・デス」 高橋泰邦 徳間文庫
この人が翻訳した本は何冊か読んでいて、手堅い印象。小説も書いてることは知ってたが、読むのは初めて。ちなみに73年に初出で、84年に文庫に入ったものらしい。
ゴルフトーナメントの最中に大物プロゴルファーを殺した犯人を、ゴルフ記者のコンビがにわか探偵になって、突き止めようとする話。
トーナメントの最終日が舞台になっていて、優勝争いの経過が細かく書き込まれている。ここは読み応えがあって、ゴルフ小説としては、結構いい所まで行ってるんじゃないかと思う。
でも、ミステリとしては…。容疑者が4人に絞り込まれた状態で(最終組の4人)、素人探偵があれこれ推理するが、言い散らかしてるだけで、まるで解決に向かわない。彼らが見つけた手がかりが犯人を捕まえる手がかりになるわけでもない。結局、彼らと関係なく、最後に警察が犯人を逮捕するから、素人探偵のパートは要らなかったんじゃ、と思ってしまう。しかも人物描写やセリフが、いかにも70年代的に型にはまっていて、古い感じが否めない。
残念ながら、ゴルフの部分以外は、面白い小説ではなかった。いい翻訳家だったと思うけど、これを読む限りは作家としては、ちょっとどうかな。解説を、やっぱり海外ミステリ翻訳家としては高名だけど、作家としては、いまいち疑問符が付く小鷹信光が書いてるのは偶然? 84年といえば、小鷹が「探偵物語」(そういえば、徳間の新書だったと思うな)で小説家デビューして数年後くらいの感じ。

しつこいくらいジャンボ尾崎が言及されて、新しく出現した大スターという扱われ方。そういう時期だったんだな。
(2013.2.7)

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