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感想 「日本人の階層意識」

「日本人の階層意識」 数土直紀 講談社選書メチエ
日本人の階層意識についての研究をまとめた本で、社会の階層構造が人の意識や行動に影響を与えている、という結論なんだけれど、そりゃあそうだろうな、とか、だから何?、とかいう印象は否めなかった。大昔、一般教養の社会学の講義を受講してた時も、そんなことを思ったのを思い出した。やっぱり社会学というのは、そういうものかな。
だから何?と思った点については、自分の考え方が階層構造の影響を受けていることを自覚することで、より影響を少なくした、「正しい」考え方が出来るようになる(かもしれない)という趣旨のことを著者は書いているので、それが著者の回答に相当するものだろう。でも、それはそうだろうと思いつつも、それがここまでページを費やさないと出来ない主張なんだろうかとも考えてしまう。結論に至る検討の過程をきっちり提示しようとすれば、どうしたって長くなるのは分かるんだが、この本は内容に繰り返しが多くて、整理が悪いという印象もあるので、あんまり素直には受け取れない。
80年代の「一億総中流」や近年の「格差社会」という階層意識が生まれた背景を検討している所が、この本を読んでみようかと思った動機で、それなりに興味深かったけれども、これも結局それほど目新しい結論に繋がるものではなかったなと思う。
(2013.2.13)

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