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感想「太陽系無宿/お祖母ちゃんと宇宙海賊」

「太陽系無宿/お祖母ちゃんと宇宙海賊」 野田昌宏・編 創元SF文庫
野田昌宏が40年前に出したスペースオペラのアンソロジー2冊を、合本で再刊したもの。
スペースオペラはハミルトン中心にそこそこ読んだし(キャプテン・フューチャーは全部読んだはず)、結構好きだったと思うけど、元々そんなにSF指向はないので、フェードアウトした。でも、こういうのを読むと、読んでた頃が懐かしくなる。

「太陽系無宿」
こちらは、スペースオペラのシリーズ物から選んだ中篇を集めた、という位置付けらしい。
収録作は、ハミルトンのやつがSFマガジンのキャプテン・フューチャー特集増刊号に(多分NHKのアニメーション放送に合わせて出された号)英語版が掲載されてたのを覚えているが、読んだんだったか、どうか…。他は多分読んでないと思う。
表題作はいかにもスペースオペラな短編だけど、他の3篇は、シリーズの異色作だったり、探偵ものだったり、ジュラシックパークぽかったり、ちょっとひねっていてバラエティに富んでいる。編者の目配りが感じられる。
中ではハミルトンのキャプテン・フューチャーものが、一番面白かったかな。ところで解説を読むと、キャプテン・フューチャーものの中篇を書いていたのは、実際はハミルトンのかみさんのリイ・ブラケットだったんだそうで。中篇は長篇とちょっと雰囲気が違うと思ってたんだが、これがその理由なのかな? 実は俺は中篇の方が好きなんだよね。

「お祖母ちゃんと宇宙海賊」
こちらは非シリーズものの作品を集めたものらしい。作家も比較的マイナーな顔ぶれのよう。
どれも、いかにもスペースオペラな小説で、バラエティ感はあんまりないが、スペースオペラってのはどういう小説か、という観点からすると、こっちの方が、より分かりやすいと思う。編者の解説にちらっと書かれている、時代による変化も確かに見て取れる。表題作が、ユーモアも気が利いていて、洗練されている感じなんだが、一番新しく、1950年代に書かれている。そういうふうにスペースオペラも、荒っぽくて粗っぽい活劇小説から、現代風に変わって行ったということなんだな。
こちらも十分楽しく読めたが、どちらかというと、「太陽系無宿」の方が好きかな。
(2013.3.19)

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