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感想「空間亀裂」

「空間亀裂」 フィリップ・K・ディック 創元SF文庫
60年代半ばの長編。
解説は怪作と書いてるが、ディックでこれなら普通の部類じゃないかな。むしろ、この時期のディックぽい、まとまりのいい佳作ぐらいの印象。
いかにもSFなギミックが満載で、登場人物がみんなショッパくて、終わってみると、ずっしり重い徒労感があって、それでもささやかな喜びのカケラくらいはあるようなフリをする、いかにもディックだなあ、という小説だったが、途中でほったらかしになったプロットはそこここにあるものの、全体的には案外話が破綻してない。
大きく振りかぶった小説じゃなくて、そんなに内容に重みは感じないが(人種問題をテーマにしている意識はあるように思える)、普通に面白く読めたし、悪くない出来だったと思う。
(2013.3.12)

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