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感想「帰郷」

「帰郷」 エース・アトキンズ ハヤカワミステリ文庫
米軍レンジャー部隊に所属してアフガニスタンやイラクへの出動経験を持つ主人公が、伯父の葬儀に出るために久しぶりにアラバマの田舎町に帰ってきて、伯父の死にも絡んだ、街全体を覆う陰謀らしきものに巻き込まれる話。またこのパターンか、という感じではある。
この著者の4冊目の邦訳だけど、全部出版社が違う。日本での受け入れられ方の微妙さを物語ってる感じ。最初に出た2冊はブルースの研究をしてる大学教授(しかも強い)という異色のキャラで、懸命にオリジナリティを出そうとしてる感があったけど、3冊目と今回は、割とありがちなネタというか。
小説家として、こなれてきてるのは確かで、4冊の中では一番完成度は高いかもしれないけど、それでいいのかなと思わないでもない。まあ、パーカーのスペンサーものを書き継ぐなんてことも始めたらしいから、多分、あまりそういう所には、こだわりがないんだろうなあ。
癖のある多様な田舎町の住民たちをうまく描いているし(明らかにシリーズ化が前提だな、とは思った)、華々しい暴力シーンが目立つにしても、いろんな要素を取り込んでいて、一本調子の話になっていないし、あまり暗くもない。娯楽小説として、結構面白く読めたのは間違いない。
(2013.9.4)

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