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感想「ウルトラマンが泣いている」

「ウルトラマンが泣いている」 円谷英明 講談社現代新書
円谷プロが、放漫経営と内紛を繰り返したあげくに、創業者一族の手から離れたしまったいきさつを、当事者の一人の円谷一の息子が書いた本。

基本的には内幕暴露本という印象で、講談社現代新書にこういう本が入るんだ、という感じではある。もうちょっと堅い叢書かと思っていた。
ウルトラマンや円谷プロが、なんでこんな風になっちゃうんだろう、みたいな、当時疑問に思っていたことの裏側(大人の事情)が、いろいろと明かされているので、それなりに興味深くはあったけれど。確かに円谷皐って、なんか胡散臭さの漂ってる人物だと思っていたっけ。もっとも平成以降のウルトラシリーズについては、ほとんど見てないから、それほど関心もなかったが。
他には、多分ウルトラマンに限らない、特撮番組制作の裏側が見えるあたりが興味深かった。この辺には、現代新書らしさがあると思う。

まあ、円谷プロを創業者一族が持っているかどうかなんてのは、作品を受け取る側にとってはどうでもいいことだと思う。それでちゃんとしたものが作れるようになるのなら、むしろ手を離れた方がいいかもしれない。そう思うくらい、この本に書かれてる円谷プロの創業者一族による経営はデタラメ。著者の思いは分かるけれども。

それにしても、円谷浩が早世していたとは知らなかった(どこかで聞いてた気もしないではないが)。宇宙刑事シャイダーは見ていたんだ。いまさらながら、冥福を祈る。
(2013.8.26)

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