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感想「ブラックアウト」

「ブラックアウト」 マルク・エルスベルグ 角川文庫
ヨーロッパ全域が停電するパニック小説。
現代社会が徹底的に電気に依存して成り立ってることがよく分かる。停電をきっかけに、あらゆるものが全部ダメになっていく怖さは相当なもの。とりあえずはトイレがダメになるってのが一番怖いかも。出て来るものは止められないものなあ。
当然、2011年3月11日からの日本での出来事が、かなりベースになっている。あの時の東京近辺の停電なんて、かわいいもんだったし、東北にしても周辺からのバックアップが、ある程度機能した上での事態だったから、まだあの程度で済んだんだよなと思う。
まあ、小説として盛り上げるために、いろいろ誇張はありそう。ヨーロッパの実態はよくわからないけれど、たとえば日本で、一週間の停電でここまで壊滅的な状況になるかな、とか。事態の進行が少し早過ぎる気がする。もうちょっと、持ちこたえるんじゃないんだろうか。それとも、ヨーロッパの方が日本よりもテクノロジー依存が進んでいるのかな。俺が実態を甘く見ているだけかもしれないけれどね。対策の見通しが立たない中では、当然パニックで事態の悪化は促進されるし。

ただ、ここまでとは言わないにしても、これに近い事態は起こりうるということは、この国では個人レベルから国のレベルまで、考えて対応しておくべきだろうと思う。地震での大災害の危険が常にあるし、もっと小規模な災害でも、それが福島第一原発を直撃したら、とんでもないことになりかねないんだから。
そういう意味でも、やっぱり原発は危険だと思う。というか、冷却し続けないといけない使用済燃料がある以上、止めただけではダメなんだけど(本書にもそういうくだりがある)、とにかく止めることが第一歩なのは間違いない。

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