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感想「史記 武帝紀(四)」

「史記 武帝紀(四)」 北方謙三 ハルキ文庫
ここまでの話で存在感が大きかった人物が何人も、寿命が尽きたという感じで死んでいく巻。解説を読むと、北方は元々、この「史記」では李陵を書きたかったそうなので、前振りが終わって、ここから本篇というイメージもあるのかもしれないな。この巻から李陵の出番がめっきり増えてきた感もあるし。

今回は、読んでいてなんとなく、普通の人間の人生が描かれているよな、と思っていたら、どうやら解説者も似たようなことを感じたらしい。多分、戦闘の場面が比較的少なくて、普段、普通の人間が思いそうなこととか、役所に勤める官僚の世渡りみたいなことが書かれている部分が多いので、身につまされたからだと思う。
直前に読んだ同じ北方の「抱影」の主人公が、現代物ではあっても普通の人間からはかけ離れたタイプだったから、なおさらそう感じた、というのもあるかもしれない。ちなみに解説者も直前に「抱影」を読んでいるはず。そっちの解説も書いているから。ただし、彼は「抱影」を激賞してるが(解説なので、悪口を言うわけもないが)、それは同意できないな。

そんなわけで、割としみじみ読んでしまった。話の展開も、これまでの巻と比べて、あまり飛躍がなくて、落ち着いていたような気がする。
(2013.10.23)

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