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感想「実録!あるこーる白書」

「実録!あるこーる白書」 吾妻ひでお・西原理恵子 徳間書店
吾妻ひでおの新刊を買いに行って、深く考えずに買ってきたけど、目指してた本とは違った。まあ、西原が共著者になってるのを見た時点で、違うなとは思ってはいたし、それを承知で買ったんだからいいんだけど。

アルコール依存症についての啓蒙書。アルコール依存症の吾妻ひでおと、アルコール依存症の夫を持っていた西原理恵子が、実体験を語ることで、アルコール依存症は治療が不可欠な「病気」であって、本人の意思が弱いとか、そういう次元で解決出来る問題じゃないということを訴える。もう一人、アルコール依存症の月乃光司という人物も加えての、座談会形式の構成になっている。
吾妻ひでおと西原理恵子の語り口だから、読みやすくて面白いし、しかもそれで啓蒙されるんだから、周りにアルコール依存症の気がある人間が居たら、とりあえず渡してみるところだ。居ないけれども(多分)。
俺自身は、今のところ、そういう気はないから(ただ、「依存症」という点で考えさせられた部分はあった)、3人のエピソードを単純に面白く読んだだけ。「面白い」と言ってしまうのがはばかられるような、重い話も多いけど、そこは吾妻や西原の技が効いている感じ。そういう風に、普通に読むことも問題なく出来た。

西原が言っている、(アルコール依存症に限らず)知識もロールモデルもない人間には将来の展望が描けないというくだりが、とても印象的だった。そういうのを何とかするための活動への協力くらいは、何か出来ないものかなと思ったりする。

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