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感想「イン・ザ・ブラッド」

「イン・ザ・ブラッド」 ジャック・カーリイ 文春文庫
カーソン・ライダーもの5作目。
海上を漂流している所をカースンとハリーが助けた赤ん坊の遺棄事件と、テレビ宣教師の変死事件の二つが絡んで進む話。まあ、二つの事件と言っても、どこかで繋がってくのは、読む方にとっては容易に想像がつく。
旧作に比べると、全体的に構成が緩い気がする。その結果、終盤の展開もちょっと弱い。色々仕掛けてきて、ひねりとしては面白いけど、びっくりするようなレベルではない。今回、お馴染みの「本格ミステリ」という煽り文句が使われてないように思えるのは、そのせいじゃないかな、さすがに。
全体的に書き込みが不足している感もあって、サスペンスとしても、やや物足りない気がする。

人種混合がテーマになっていて、プロットと必ずしも直接関係ない所にも、その要素が顔を出してくる。混じり合うことで人種がなくなり、よりよい世界になるという考え方は、著者が純粋に書きたかったことなのかもしれない。
本書の敵役の白人優越主義者たちが言ってること、やってることは、近頃目立つ、日本のレイシストたちに似通っていて、どこの国にもそういうバカがいると思った。というか、昔は、そういうのはアメリカには居ても、日本にはあまり居ないんだろうと思っていた。物を知らなすぎた。
(2013.11.22)

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