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感想「山月記・李陵」

「山月記・李陵」 中島敦 新潮文庫
北方謙三の「史記」が「李陵」を下敷きにしてるというのを先日読んでいたが、古本屋で安く出てるのを見つけたので、読んでみた。
中短篇集で、冒頭の「山月記」は大昔に国語の教科書で読んだような気がする。その後も中国ネタの作品が続いた後、最後に「李陵」。
もうちょっと、普通に悲劇のヒーローっぽい話なのかと思っていた。北方の中国ものの主人公は割とそうだし、今の所、「史記」で見ている李陵も、そんな雰囲気だったので。苦悶する苦しい話なんだねえ。ちょっとつらそう。
収録作品は全体的に、割と教訓臭が強いと取れなくもなく、太平洋戦争中に出版出来たってのは、そういう理由か、という気もする。ただ、無駄のない簡潔な文章には感心した。北方に似た文体かもしれない。「弟子」という短篇も、北方っぽい話だったな。子路っていかにも北方が書きそうなキャラだ。
ちなみに、「名人」という短篇は、要は笑い話なんじゃないのかと思うんだが。
(2013.12.24)

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