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感想「史記 武帝紀(五)」

「史記 武帝紀(五)」 北方謙三 ハルキ文庫
つい数日前に読んだ「李陵」と、内容的にかなりかぶっていて、ちょうどいいタイミングで双方を読んだ気がする。
基本的には同じ話になってるが、北方の方が、李陵の細かい心理を描き込んでいる分、彼の苦悩や戸惑いを、受け入れやすくなっているかな。まあ、1940年代と2010年代じゃあ、読んでる方のメンタリティも違うし、北方が今の時代の読者に受け入れられやすい人物像を構築している部分もあると思う。司馬遷や武帝についても、それは同様。
ただし、蘇武の存在感は、現時点では北方のオリジナルだと思う。彼のパートは、冒険小説的な極寒のシベリアサバイバルものだが、北方の持ち味が出ていて、とてもいいと思った。前の巻までは、蘇武って、ここまで格好良くなかったと思うんだが。
(201312.27)

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