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感想「月の見える窓」

「月の見える窓」 新野剛志 双葉文庫
「八月のマルクス」の作家。初回刊行2003年。
キャバクラのスカウトマンが、自分が面倒を見た女の突然の失踪をきっかけに、謎めいた誘拐事件に関わっていく話。

見掛けた犯罪や困ってる人間に見て見ないふりをする社会の風潮に怒りをぶつける内容。それを軸にして、事件を組み立てているんだけど、ちょっと作りすぎてる感じがする。ドラマチックかもしれないけど、リアリティがうすいかな。言いたいことは分かるんだが。
細かい部分にいろいろアイディアがあって、きちんと書いてる小説という感じはするし、登場人物も悪くないんで、一番肝心な所が引っかかっちゃったのが惜しい。まあ、ある意味、事件が普通ぽくない所も、アイディアではあると思うんだけど。

主人公と義弟の関係の結末の付け方が良かった。こういう所も気が利いている。

そういえば、事件の犯人像は、以前だったらそんなにリアリティないかもと思ったかもしれない。でも、「黒子のバスケ」事件なんかを見た後だと、そうとばかりも言えないか、という気がしてくる。結局、「リアリティ」なんて、その程度のものかも。
(2014.1.7)

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