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感想「街場の憂国会議」

「街場の憂国会議」 内田樹・編 晶文社
サブタイトルは「日本はこれからどうなるのか」。帯には「アベさん!日本を沈ませるつもりですか?」とある。
内田樹が呼びかけた8人の論者が、安倍晋三と仲間たちが、どのように日本をぶっ壊そうとしてるか、ということについて、書いた本。

ちなみに8人の顔触れは、小田嶋隆、想田和弘、高橋源一郎、中島岳志、中野晃一、平川克美、孫崎享、鷲田清一。知らない名前もあったけど、だいたいどんなことを書いていそうか見当はついたし、読んでみて、やっぱりそうだった。そうはいっても、きっちり筋道立てて文章化されているから、今まで漠然と曖昧に考えていたことを整理してもらったような気がしたので、良かったとは思う。
冒頭の方に内田樹が書いていた「国民国家の株式会社化」という所に、興味を引かれた。利益を上げ続けて、成長を続ける企業を経営するようなやり方で、国を動かそうとしているという指摘。企業は行き詰ったら潰れるだけだけど、国は潰すわけにはいかないんだから、同じレベルで扱うのは間違ってるのに、そういう手法で国を動かそうとしているというような内容で、そういうことなのか、と思わされた(企業によくある、「限りない成長」的なフレーズ自体、元々、俺は寝言だと思ってるが)。他の筆者の文章にも、これに類した記述は出てくる。
安倍晋三と仲間たちを単なるナショナリストと思って考えると、TPPの件とか、どうも矛盾しているように見えるんだが、そういう観点から考えれば、筋が通ってくるらしい。
まあ、内田樹が書いてる通り、安倍晋三自身が、どこまでわかってて、それをやってるのかどうかは分からないけれども。俺は、安倍晋三は岸信介の仇討ちをやってるつもりで、それ以上、深いことは、何も考えてないんじゃないかと思ってるが。仇討ち以外のことについては、自分がやりたいことをやらせてくれる周囲の人間の主張を、そのまま代弁してるだけなんじゃないのかな。だからといって、彼が時代錯誤的で、はた迷惑で、危険な存在であることに変わりはないけど。というか、安倍晋三だけじゃなく、彼の仲間たちも、彼らにすり寄りたい「野党」の一部の連中も同じ穴のムジナってやつだと思うし。このまま行くと本当に危ない、と思っているよ。
だから、何か出来ることはないのかね、とは思うんだが…。
(2014.6.8)

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