感想「トップレス・バーの女」
「トップレス・バーの女」 ヒラリー・ウォー ケイブンシャ文庫
私立探偵サイモン・ケイもの。
お色気と暴力の要素の入り方が、クラシックな軽ハードボイルドに、とてもよく似ている。1983年に刊行されたにしては、随分、古めかしいスタイルに思えた。もうひとつ意外だったのは、地味な警察小説のイメージが強かったこの作家が、こういうのも書いてたのか、という所。わかんないもんだ。
プロットはきっちり組まれているが、登場人物の行動が都合良すぎないか?、という所が割とあちこちにある。プロットの都合で、場面場面で人物の性格がぶれているような気がするし、主人公が最後まで生き延びてるのが不思議だったりもする。なぜそこで殺しとかないんだろう、みたいな所が、いくつかあったりするので(^^;。
田中小実昌さんが軽妙に翻訳してたら、もっと面白かったのかな?
(2014.6.19)
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