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感想「怒りの神」

「怒りの神」 P・K・ディック+ロジャー・ゼラズニー サンリオSF文庫
世界大戦でほとんど滅んだ世界が舞台。その戦争で最終兵器を起動した人物を「怒りの神」として崇める宗教が生まれ、この「怒りの神」を描いた宗教画が構想されたことから始まる話。

キリスト教の知識がベースになった神学的な小説なので、著者の意図にピンと来てない部分が多分にあるのは間違いない。もっとも、それはディックの小説にはよくあることではある。
怒りの神の宗教とキリスト教を対比しつつ話は進んでいくが、怒りの神の宗教自体が、キリスト教をベースにしているので、多分、キリスト教の読み替えみたいなニュアンスもあるんだろうと思う。

ゼラズニイが(多分、対等くらいの立場で)共作者として入っている影響なのか、あまり破綻した感じはないけれど、完成まで12年かかったというだけあって、最初の方に出て来た登場人物が、最後では忘れ去られてる?みたいな所はある。
かなり趣味的に書かれた小説かなと思う部分もある。言葉の意味や起源を延々講釈するあたりとか。
話の半ば付近でファンタジーぽい雰囲気になってるあたりが、ゼラズニイの色が強く出ている所なのかな。ゼラズニイはほとんど読んでないので、本当の所は分からないんだけど、イメージとしては。

ディック的な混沌を楽しむというよりは、背景になっている異様に変化した世界が面白い冒険物という感じかな。鳥や虫が喋るし、ロボットはキレるし、そういうおかしな世界。
(2014.8.27)

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