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J1リーグ第33節名古屋対大宮

2014.11.29(土) 17時 豊田スタジアム
観客 21695人 主審 岡部拓人 副審 八木あかね、大川直也

 名古屋グランパス 2(1−0)1 大宮アルディージャ
            (1-1)

 得点 6分 名古屋・永井
    50分 大宮・橋本
    90+3分 名古屋・小川

ホーム最終戦。現地観戦。

名古屋は、一応、今季豊スタでのリーグ戦初勝利(^^;)がかかる試合とはいえ、もうJ1残留も決まったし、試合後は玉田、ジョシュア、直志の退団挨拶を含む、ホーム最終戦セレモニーだしで、割とリラックスムードだった感じ。
大宮は全然そんなことはなかっただろうけど。
開始早々に田口のパスから永井が先制点を決めちゃったから、なおさら。永井がこんな早い時間帯にきっちり決めるのは、あんまり覚えがないなと思った。
その後も、おおむね名古屋優勢の試合だったように思える。大宮は、カウンターから得点機は作っていたけれど、思っていたほど、テンパって勝ちに来てる試合運びでもないなと思っていた。
名古屋は、前節退場で出場停止の本多の代わりの左SBがダニウソン。結構びっくり(^^;)したけど、その分、真ん中のダイナミックさには欠けたかなという気はしないでもない。ちなみにボランチに旭が入って、右サイド田鍋、左サイド永井。前は川又と最後の名古屋ホームゲームの玉田。

後半に入ると、さすがに大宮が攻勢を強めて、立て続けにチャンスを作った後の5分に、右からのボールに元名古屋の橋本が走り込んでシュートで同点。あまりにもあっさり決まってしまったので、何かあった?と思ったけど、録画映像見る限り、特に何もなかったみたいだったな。
同点になってからは、どっちかというと、大宮の方が好機を作っていたように思える。名古屋は久々出場の玉田が周囲と噛み合わず、玉田と途中交代した松田はミスの連続。
ロスタイムに入り、ついに松田が小川に交代。そしたら直後に左からの仕掛け、混戦の中で田口が切り返してゴール前へボールを通し、走り込んだ小川が決勝ゴール。出来過ぎ(^^;)
劇的なゴールで豊スタでの今季リーグ戦初勝利。和やかな雰囲気での試合後セレモニー開催にも成功した(^^;)。いいセレモニーだったよ。

いろんな要素が噛み合った結果、興行的には奇跡的にうまく行ったホーム最終戦だったと思う。騙されたような気になった人もいると思うけれどね(特に今年は延々、ほとんど負け試合しか見れなかったホームしか行かないサポ)。

それにしても、大宮の降格決定は最終戦まで先送り。あれだけ大宮の試合を見ていながら、昇格とか残留確定のメモリアルな試合を一度も見たことがないんだが、今回も見損なった。これも奇跡の一種かも(^^;)

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J1リーグ第32節清水対名古屋

2014.11.22(土) 17時 IAIスタジアム日本平
観客 17352人 主審 中村太 副審 数原武志、堀越雅弘

 清水エスパルス 2(1−1)2 名古屋グランパス
           (1-1)

 得点 21分 名古屋・田鍋
    30分 清水・ノヴァコビッチ
    51分 名古屋・永井
    60分 清水・ノヴァコビッチ

 退場 57分 名古屋・本多
    90分 清水・ヤコビッチ

ひと月ぶりの現地観戦。

名古屋は矢野が警告累積で出場停止。代役は磯村。

名古屋は残留確定まであと勝ち点1だけど、清水は降格圏のすぐ上。必死さで上回る清水が主導権を握った…みたいにも見えたが、実際には、ここんとこのこの対戦は、毎回こんな感じという印象はある。縦に速くて、前からがんがんプレッシャーを掛けてきて、とにかく裏を取りに来る清水に、スピードでかき回されて、オタオタする名古屋という図式。で、天敵の大前やノヴァコビッチに、最後はスコンと決められて、あ~あ、みたいな。
それでも今日は清水が決定機の回数では圧倒的に勝りながらも、詰めを失敗している間に、20分にツリオのロングボールを前で合わせた田鍋の浮かせたシュートが、飛び出したGKの頭上を越えて入っちゃう幸運なゴールで名古屋が先制。
でも、清水の勢いも次第に薄れて、名古屋ペースの試合になってきたかなと思いかけた30分に、ナラが前へ蹴ったボールがカットされ、即座に繋がれてノヴァコビッチのゴールで同点。
何気に、双方、GKの判断ミスで入った点同士、同点で折り返しという感じ。

後半、立ち上がりは名古屋に勢いがあり、田口の2つ続いたCKの2つ目を、永井がきっちり合わせて、5分に再度勝ち越し。
行けるかも、という雰囲気になってきた矢先、本多がかなりどうでもいい場所で厳しいファールを犯し、2回目の警告で退場。厳しいプレッシャーにさらされて、ずっとオタオタしてたから、気持ちは分からんでもなかったが、元々劣勢だったチームを、さらに窮地に陥れる退場だった。
そこからは息を吹き返した清水の猛攻。川又がカウンターのチャンスでゴール前に詰めた時にポストにぶつかり、痛んで離脱していた不運も重なった15分に、ノヴァコビッチに決められて、あっさり同点。残り30分もあって、とても持ちこたえられないだろうと思った。
けれども、清水は同点に追い付いた時点で、少しスローダウンしてしまったかもしれない。ハイペースなサッカーは90分持たないということかな。そういえば、天皇杯準決勝もそうだった。
逆に20分に川又が抜け出して、GKと1対1になったんだが、止められる。この後にあったチャンスも全部逃した川又。一時期の神通力が完全に消えてるなあ。
勝ち越しは逃したが、とにかく必死で凌いで、ロスタイム目前に漕ぎ着けると、今度は清水のヤコビッチが警告2回で退場。これでイーブンで、最後はだいぶ楽な気分だった。まあ、同数になった所で、勢いで勝ち越せれば良かったけど、残留確定には引き分けで十分だったし、敢えて角を立てることもないわな(^^;)

しかし、残り2試合は、どういうモチベーションで戦うのかねえ。
楽になってのびのびと華やかな試合をするのか、単なる気抜けか。後者の可能性の方が高そうな気はするけど(^^;)
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感想「黒い蘭」

「黒い蘭」 レックス・スタウト 論創社
ネロ・ウルフものの中篇集で3篇収録(収録作は独自の選定)。おまけで「ネロ・ウルフはなぜ蘭が好きか」も収録されている。
本国では中篇集は沢山出てるが、日本では初めてのはず。この後、論創社からはあと2冊出るらしい。基本的には、ウルフものは中篇の方が面白いから、これはいい企画だと思う。後続も期待。
ちなみに3篇とも既読のはずだけど、例によって、たいがい忘れていたので、十分楽しめた。

最初は「黒い蘭」(Black Orchids)。ウルフがあくどい手を使って貴重な黒い蘭を巻き上げる、いかにもウルフらしい場面は覚えていたけど、それ以外はほとんど忘れていた。
蘭や園芸の知識を存分に使って書かれた作品。終盤の毒ガスのくだりは、いつかこの手を使ってやろうと思ってたんだろうなという気がする。黒い蘭見たさ、欲しさでジタバタするウルフの錯乱ぶりが楽しい。
ジョニー・キームズが出ていて、例によって、あまり良い風には描かれてないが、結果的には彼がローズを連れてきたのが事件解決に繋がったんだから、この扱いはちょっと気の毒かなと。

次が「献花無用」(Omit Flowers)。この事件では依頼人になるマルコが大騒ぎする場面は覚えていた。多分、かなり早い時期に「我が屍を乗り越えよ」を読んだせいで、日頃はマルコは、ちょっと特殊なキャラに思えるんだが、本作を読むと、普通にウルフファミリーの一人という感じ。
構成的には3作の中では、一番標準的なウルフものかな。アーチーのハッタリとウルフの洞察力が噛み合って、真相が明らかになっていく手際の良さに爽快感があって、良い出来だと思う。

最後の「ニセモノは殺人のはじまり」(Counterfeit for Murder)は初訳だけど、ペーパーバックで読んでいた。ゲスト登場人物のオバチャン(ハッティー)の印象が強烈な作品だったが、今回翻訳で読んでも同じ。事件自体がかなりあっさりしたものなので、なおさら印象が強い。ウルフもクレイマーも、物ともせずに蹴散らしていくんだ。スタウトが楽しんで描いているのが目に浮かぶよう。
これでウルフものの中篇は、別テイク的な作品を除けば、全部訳されたことになるはず(同人誌での翻訳を含む)。

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感想「殺し屋ケラーの帰郷」

「殺し屋ケラーの帰郷」 ローレンス・ブロック 二見文庫
終わってたはずの殺し屋ケラーシリーズの再開作。
ただ、ブロックは、シリーズを止めたり再開したりってのを、何度もやってきた作家だから、それほど驚くことでもない。
長篇のようにも見える構成の連作短篇集で、実質、4つのエピソードから成っている。
どのエピソードも、以前同様、読むに値するレベルを、しっかり作っているし、むしろひところよりも、とりとめのなさが薄れて、ミステリとしては締まっているようにも思える。プロットに工夫があるし、キャラも文章もうまく書かれてる。
ベテラン作家がきっちり書いた娯楽小説で、それ以上でも以下でもないという言い方は出来なくもないけど(まあ、切手についての雑学は得られるが)、面白く読めたんだから、それで充分。

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高校サッカー選手権大会埼玉県大会決勝 昌平対市立浦和

2014.11.16(日) 14時 埼玉スタジアム二○○二

 昌平 2(1-0)0 市立浦和
     (1-0)

先週に続いてのおつきあい。高校サッカー埼玉県大会決勝。埼玉スタジアム2○○2。

昌平は武南、西武台と強豪を連破しての決勝進出だったけど、中継で見ていた限り、どちらかというと劣勢の試合を相手の隙を突いてうまく物にした感じの試合運びだったし、昨年の優勝チームでもある市立浦和の方が優位なんじゃないのかなと、試合前は思っていた。

始まってみると、どう見ても昌平の方が上だった。イーブンのボールは8割方昌平が競り勝ってた。出足の鋭さも上。読みも的確で、きっちり寄せて、パスを止めまくる。市高の試合運びを相当リサーチしてたのかなと思うくらいだった。
当然先制ゴールも昌平。20分に右サイドから入ったクロスが、市高のDFに当たってこぼれた所を、9番の野村君がオーバーヘッドできっちり捉えて、鮮やかなシュートを決めた。
ただ、直後に市高もFKからミドルシュートを放って、GKがはじいた所を詰めに行くビッグチャンスがあって、これが決まってれば展開はかなり違ったかも知れない。実際にはDFにブロックされて得点にはならず、昌平優勢のまま試合は進み、55分には、昌平がCKから3番の小泉君が追加点を決めて突き放した。
その後は、余裕が出来た昌平の試合運びがさらに安定。それでも市高も、劣勢ながらも決定的なシュートを打つ場面が何度かあったけれども、GKの好セーブだけでなく、味方に当たったり、バーに当たったりする不運もあって、どうしても得点出来ず。2-0で試合終了。

昌平は、強豪との連戦で経験値を上げていたのかな、という気がした。市高も強豪の一角とはいえ、個人能力の高さよりは試合運びの巧さ(あやしさ?)で勝つタイプのチームだったから、個人能力の高い相手に競り勝ってきた昌平には、むしろやりやすい相手だったかもしれない。
それと、昌平は野村君の存在も大きかった。先制ゴールは本当に格好良かったし、その後も存在感を発揮してたと思う。逆に市高は、中心選手が怪我で外れていたし、怪我明けでいまひとつフィット感がない選手も居て、そういう所も痛かったんだろうなと思った。
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トップイースト1部横河対ヤクルト

2014.11.15(土) 14時 秩父宮ラグビー場

 横河武蔵野アトラスターズ 60(22−13)18 ヤクルトレビンズ
               (38−5)

ヤクルトは開始2分に10mライン付近でペナルティを得ると、ショットを選択。相手が格上なのはわかるけど、いくらなんでも消極的過ぎではと思った。キッカーはエリソンなんで、楽勝で決めたが、4分に逆にPGを決められてあっさり同点。15分頃には、横河の突破を止められず、最後は左WTBの西に振り切られて逆転トライを許す。それでもすぐ後に、エリソンからのパスをハミッシュが受けて爆走し、横河の反則を誘発、素早いリスタートから、ハミッシュが同点のトライ。
いいタイミングで得点は出来ているから、厳しいのは確かだけど、なんとか粘れるか?と思ったが、以降はさらに厳しくなっちゃった。横河はバックスの連携がいいし、縦に速いし、当りも強いので、ヤクルトがタックルに行っても容易に止められない。ずるずる押し込まれて、前半、さらに2トライを許し、ロスタイムにエリソンのPGで3点は返したものの、横河22-13ヤクルトで折返し。

後半も状況は変わらず、2分、9分と横河がトライ。ただ、9分の横河のトライは、インゴールの中で横河の選手が回り込む時にラインを踏んでいたらしく、それをエリソンが審判に抗議したらシンビンになってしまったそうで。不運というか…。もっとも、トライ自体は、完全に振り切られて止めようがなかった。横河の選手が、よりいい位置でグラウンディングしようと回り込んだ時のアクシデントというだけ。
一人足りない時間帯に、横河にさらにもう1トライを許して、41-13になったが、ここでヤクルトが一気に選手を入れ替えると、これがある程度奏功。リフレッシュされたチームは、スピードのある思い切りのいいプレーが出来るようになり、攻勢に転じた。この辺は東京ガス戦に近い展開だった。エリソンも戻っていた25分過ぎに、スクラムから出たボールを横河の選手がパスを大きく弾き、それが対面のヤクルトの選手の正面に飛ぶ幸運。ここから速いパス回しで右サイドへ展開し、最後は右WTBの阿部がトライに持ち込んだ。さらに攻勢を続け、30分過ぎにもインゴール寸前まで持ち込んだんだが、潰されて届かず。これがヤクルトの最後の大きいチャンスだった。
35分以降はオープンな展開になる中で、横河が次々トライを決め、最終スコアは18-60。ヤクルトは今季ワーストの失点。

双方のチーム力の差があまりにも歴然としてたので、勝敗に関しては、しょうがないな、としか…。ただ、もちろん横河の方が選手の体格もいいし、能力が上の選手が揃ってるんだろうとは思うんだけど、少なくとも南半球からの補強選手はいないし、力でねじ伏せて来るラグビーをしてるわけでもない。選手個人の能力というより、連携と一人一人の頑張りで面白い試合をやってるように見える。ヤクルトも、一昨年はそういう試合が出来ていたと思うし(ちなみの一昨年の横河戦は、ヤクルトがトップイーストDiv1に上がってからここまでに俺が見た中で、ベストゲームじゃないかと思う。激戦を制した勝利だった)、あのチームの延長が、今の横河みたいなチームであってもよかったはずと思うわけで…。まあ、それは俺が勝手に思ってるだけのことだけど、それにしても、今のヤクルトの試合運びは、ちょっと辛過ぎる。
つばくろうとか、いろんなマスコットを呼んだりして、レビンズはこの日の秩父宮を、アピールの場として位置付けていたんじゃないかと思うんだが(どこへのアピールなのかはわからないけど)、肝心の試合内容がこれでは、という印象だった。

今季、それなりの成績を残すためには、来週の江戸川の日野自動車戦は必勝だと思うんだが、今の状態だと、相当厳しい試合になるんじゃないかなあ。先日、秩父宮で見た印象からすると、日野自動車は多分、かなり手ごわい。
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感想「北京から来た男」

「北京から来た男」 ヘニング・マンケル 東京創元社
非シリーズもの。スウェーデン北部で起きた大量虐殺事件から話が始まる。ふとしたことで、この事件に関わりを持った女性裁判官の行動を描いてくのが主筋だが、並行して事件の背景にある150年前の中国人兄弟の悲惨な体験とか、現代の中国での権力者たちの暗闘なども語られていく。主人公の女性裁判官も、文化大革命の時代に毛沢東に心酔していた過去を持っているし、つまりテーマは中国。
大半の国民が悲惨な生活を送っていた時代から、とりあえず一部の人間はレベルの上がった生活を送れるようになった現代を経て、極端な格差社会化が進行する中国はどこへ向かうのか、というあたりの話がカギになっている。
ここで書かれてる中国の「陰謀」が、どの程度、リアリティがあるものなのかは分からないが、どっちかというと著者は、そういう「陰謀」を描くことを通して、権力が民衆を蹂躙するということを書きたいんだろうと思う。150年前の中国人兄弟のエピソードもそこに繋がっている。
もうひとつのテーマと思えるのは、白人による中国人の蔑視、中国人によるアフリカ人の蔑視といった、人種差別の醜さについての訴えかけ。
そうしたことがあってはいけないというメッセージには力があって、日本の状況も他人事ではないし、と思ったりするし、考えさせられもする。この辺が、この作家の持ち味。

ただ、そういう所から離れてみると、小説としては、犯人がこんな残虐な大量殺人をしなけりゃいけない必然性がいまいち見えない。一応説明はされているが、突き詰めると結局、異常な人物の異常な行為という所に行き着いてしまうような気がする。ショッキングな事件で読者を引っ張り込んでおきながら、うまく解決を付けられていない感がある。これは、この作家の小説には割とよくある欠点、とも思ってるんだけど、北欧ミステリには全体としてそういう傾向があるような気もしないではないな。

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感想「宇宙の操り人形」

「宇宙の操り人形」 フィリップ・K・ディック ソノラマ文庫
ディックの最初期の長篇。主人公が、子供の頃に離れた故郷の町を訪ねてみると、そこにはまるで知らない町があったという話。本物の町と偽物の町の相克という、いかにもディックっぽい題材だけど、それがそのまま神同士の戦いみたいな所へ繋がっていく、わかりやすくて単純な構造は、いかにも初期作ぽいかなと思った。SFというよりは、ファンタジー・ホラーという感じ。
割とまとまっている話で、グチャグチャ感はほとんどない。シンプル過ぎて、物足りなさはあるが、軽く読めてそれなりに面白かったから、まあ、いいや。
子供が重要な登場人物で、ソノラマ文庫というのと相まって、ジュブナイルのようにも思えたが、元々はそういう作品ではないはず。ただ、併録の短篇(そんなに大した出来じゃないと思う)も子供が主人公だし、訳者・編集者が作品の選定で多少意識はしたのかもしれないな。

で、これでディックの「SF」長篇の邦訳は一通り読んだことになるかな?、と思ったんだが、本棚にこの本を持って行った所で、この本がちくま文庫で再発になってて、買って読んでたことに気付いた(^^;。
読んでても、全く既読感がなかったんだよなあ。愕然とした。
まあ、ちくま文庫版は、多分、出た直後に買って読んでいるので、1992年か、1993年か、その頃。20年以上前だから、何も覚えてなくても、不思議はない。
そう考えると、新しい小説なんか、もう買わなくてもいいかも、古いのを読み直してれば?、という気もしてくる(^^;
(2014.11.7)

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感想「太陽に向かえ」

「太陽に向かえ」 ジェイムズ・リー・バーク 論創社
この作家の小説が、また邦訳されるとは思いもしなかった。さすが論創社。偶然本屋で見つけて、速攻で買った。

1970年に出た初期作だそうで、あまり手の込んだプロットでない所にそれっぽさを感じる。というか、ミステリというより、青春小説のようではある。ケンタッキーの炭坑町のプアホワイトの家で生まれ育った青年が、炭坑を経営する企業と労働者の暴力的な闘争に巻き込まれていく話。
主人公が暮らしている環境が、本当に悲惨。仕事はないし、あってもひどく低い条件だし、炭坑で事故に遭って障害者になっても満足な補償もなく、ろくなものも食えず、教育も受けられない。1960年代の話だけど、アメリカでは、まるっきり昔話でもないんだろうとか、日本でもそういう層が拡大しているらしい(格差社会だし、今や子供の約6人に1人が貧困状態だそうだし)とか、そういうことを考えると、とても、ただのフィクションとは割り切れなくて、読んでいて、かなりしんどい。そういう不公正な社会への怒りを感じさせる小説でもある。
他人の言うことを聞かない一本気な主人公(その辺は、多分に、後年のシリーズキャラクターのロビショーを思わせる)の心の激しい揺れ動きがよく描かれているし、この作家の持ち味の情緒的な文章や、風景描写の細やかさもあり、初期作といっても、この作家の小説ということで期待する内容は、十分にあったと思う。
(2014.11.5)

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感想「幻夢 エドガー・ポー最後の5日間」

「幻夢 エドガー・ポー最後の5日間」 スティーブン・マーロウ 徳間文庫
古本屋で見かけて、前からスティーヴン・マーロウを何か読んでみたいと思っていたので、買ってみた。
原著は1995年、邦訳は1998年の刊行。

エドガー・アラン・ポーには死の直前に、何をしてたか分かっていない空白の5日間があるんだそうで、それを題材にした小説。死を目前にしたポーが体験する幻覚?を描いていく。
幻覚の中身は、パラレルワールド的に展開する複数のエピソードが交互に現れるもので、ポーの実際の人生をベースにしたエピソードもあるが、総じて幻想味が強くて現実感は薄い。さらにエピソード同士が相互に時空を超えて干渉し合うので、何が起きているのか、ますます、かなりわからない(^^;)。
どのエピソードもポーの著作をいろんな形で取り込んでいる。俺はそんなに読んでないから、具体的にどういう引用や借用があるのか、あまり分からないが、原典を相当読み込んで消化した上で、ポー的な世界を再構築しているようで、実はかなり趣味的な小説なんでは、という気がしないでもない。かなりポーを読み込んでる読者でないと、面白さは完全には伝わらない気がするし、何が起きてるのか分からないような所も、ポーの愛読者なら楽しめるのかもしれない、とも思った。もっとも、欧米あたりだと、ある程度、本を読む人間にとっては、ポーは基礎教養だったりするのかもしれないが。
雰囲気は割と楽しめたけれど、小説本体まで、うまく自分の手が届かなかった感は残った。

マーロウは、元々は通俗的なハードボイルド小説とかを書いていた作家のはずだけど、最終的に目指していたのはこういう幻想小説だったということなのかな。少なくとも、「二百万ドルの死者」とは、かなり離れた所にあると思う。ただ、世界を転々とする登場人物の行動パターンは、微妙に似てなくもない、かな? 本人がそういう生活をしていたようなので、ある程度はその反映なんだろう。
(2014.10.29)

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高校サッカー選手権大会埼玉県大会準決勝 市立浦和対浦和東

2014.11.9(日) 13時30分 駒場スタジアム

 市立浦和 3(1-1)2 浦和東
       (2-1)

おつきあいで見に行った。11時からの第1試合から見に行こうかとも思ってたんだが、そのタイミングでは雨がひどくて出かける気にならなかった。この第2試合も、一旦はパスする気になってたんだけど、雨が上がって、午後は曇りの予報だったので、行ってみた。結局、雨には降られなかった。

開始6分で市立浦和がほぼ最初のチャンスで先制。セットプレーの流れから相手ゴール前でボールをきれいに繋いでゴールに持ち込んだ。
ただ、どっちかというと、浦和東の方がむしろ積極的にシュートを打ってはいたようには見えていた。若干精度に欠けて、ゴールまで組み立て切れてない気配はあったけれども、前半25分に東の10番の強いミドルが枠に飛んで、市高のGKは反応して弾いたが、勢いにおされてボールが背後に落ちてゴール。その後、双方、決定機は作ったが、物に出来ないまま、同点で折返し。
流れ的には、どちらかといえば、東の方がボールをうまく繋いで、ディフェンスも手堅い試合をしているように見えたんだが、61分に市高の16番が左サイドから切れ込んで強いシュート。GKはきっちり止めたものの、ボールをこぼしてしまい、そこへ市高の9番がスルスル入って来て、勝ち越しゴールを決めちゃった。どこから沸いたんだと思うような現れ方だった>9番。
この後、市高がやや引き気味になって、東は攻めあぐねてたが、75分に右からのクロスを10番がゴール前で頭でシュート。打点が高くて勢いがあり、これも市高のGKは反応したが、跳ね返せずにゴールでまた同点。しかし、時間的にこれは延長だな、と思ってたら、ロスタイム目前に市高が左からゴール前へクロス、またゴール前にスルッと現れた9番が押し込んで三度勝ち越し。さすがにこれが決勝点になって、市立浦和が来週の決勝へ進出。

市高9番の冨田君は、キャッチフレーズが「悪魔の左足」らしく、確かにゴール前への現れ方は、いかにも悪魔っぽかった(^^;。得点機以外は、割と適当に動いてたように見えたし、自分で後ろからゴール前に持ち込むようなプレーも、あんまりやる気がなさそうだった(簡単に人に渡しちゃう)。チャンスでゴール前に合わせに行く瞬間に、人が変わるタイプ? もっとも、夜の録画中継を見ていたら、簡単にはたいてる時も、結構いい所へボールを送っていることが分かったし、得点にならなかった場面でも、こまめにゴール前へ詰めていた。やっぱり、結構いい選手なんだな。
市高はGKの寺岡君も大活躍で、東の決定的なシュートを止めまくっていた。2失点も、止められなかったとはいえ、きっちり反応はしていたわけで、彼の活躍があっての市高の勝利だっただろうね。
東の方がチーム力としては上じゃないかなあ、という感じだったので、ちょっと東の選手たちは気の毒だったけれども。東の10番の岩出君が、格好いいシュートを何本も打ったりしていたし。ただ、俺が見たことのある範囲では(まあ、そんなに見てるわけでもないんだが)、市高の試合って、なんで勝っちゃうんだろう、というあやしい試合が、とても多い気がする(^^;。校風の反映だったりするのかも知れないね。
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J1リーグ第31節横浜対浦和

2014.11.3(月祝) 17時 日産スタジアム

 横浜F・マリノス 0(0−0)1 浦和レッズ
            (0-1)

 得点 78分 浦和・関根

おつきあいで見に行った。思うことはいろいろないわけではないけど、まあ、直接名古屋の成績に絡む対戦でもないし、今日の所は中立というスタンスで見てた。

前半は、どっちも慎重なのか低調なのか、目を見張るような展開がほとんどなかった。マリノスは、開始15分くらいで中村俊輔が痛んで藤本淳吾に交代したから、その影響があったのかもしれないけど、交代前と後でも、それほど試合ぶりが変わったような気はしなかったな。むしろ淳吾が、守備なんてできんから前目に張付き気味で、俊輔がまめに下がってはディフェンスにも貢献してたのに比べて、布陣が前よりになって、若干攻撃的になっているのかな、という気がしたくらいだが、大きな違いではなさそうだった。
後半はさすがに頭から、双方少し積極的に試合を回して、いくらか得点の匂いもし始めたけど、結局、尻すぼみ気味だった。スコアがようやく動いたのは、後半30分、浦和がユース上がりの関根を投入した所から。この関根が右サイドを突っ走ったことでチャンスが生まれ、マリノスGKがブロックしたシュートのこぼれ球を、関根が叩き込んで浦和が先制したのが、後半33分。選手交代が劇的な効果を上げたことになる。
そこまでの内容を考えると、浦和がこのまま逃げ切っちゃうのかなと思ったが、そろそろロスタイムというあたりでマリノスの斎藤だったと思うけど、ペナルティにドリブルで入ろうとした所を倒されて直接FK(あと一息でPKだったが、紙一重)。昔の俊輔なら間違いなく決めるFKだなと、苦い記憶が呼び起されたけど(2012年の豊スタ)、今日は俊輔は交代した後だったし、淳吾が蹴って、カベにぶつけて逸機。0-1のまま終了して、浦和が勝った。

最終節、名古屋の試合が面倒なことにならないためには、とっとと浦和に優勝して貰った方がいいんだけど、最終節に浦和の優勝を阻止するのも面白そうだし。もっとも、逆に粉砕されて、すげー嫌な思いをする危険も大だが。優勝阻止までいかないまでも、浦和はうちに負けたけど優勝という、以前もあった、カッコ悪いパターンもありだよな。とかとか、個人的な事情も絡むので(^^;、なかなか難しいところだわ。
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J1リーグ第31節名古屋対東京

2014.11.2(日) 13時 瑞穂陸上競技場
観客 13983人 主審 今村義朗 副審 蒲澤淳一、竹田和雄

 名古屋グランパス 2(2−1)2 FC東京
            (0-1)

 得点 19分 名古屋・OwnGoal(森重)
    21分 東京・エドゥー
    29分 名古屋・闘莉王
    76分 東京・武藤

JSPORTSの録画中継の録画を1週遅れで見た。ずっと2節遅れで見ていたが、やっと追いついた(^^;)。
ちなみに、スコアは知ってたが、経過を知らなかったので、そういう興味はあったんだが。

累積警告の出場停止でダニウソンと田口のボランチ2人が出場停止。代役は矢田と磯村。矢田は本当に便利屋化してるな。右サイドは田鍋。

19分に矢野のクロスが森重のオウンゴールを招いて先制したものの、あっという間にエドゥーのゴールで追いつかれちゃった。
ボランチ2人が代役ってのがやっぱり効いてた感じで、東京に中盤でいいようにやられてたように見えた。
それでも29分に矢田のFKをツリオが合わせて勝ち越し。ちなみにこれが名古屋のファーストシュート。
一瞬、やったぜと思ったけど、スコアからすると、そのうちここから追いつかれちゃうんだよなあ、と思うと、盛り上がらないこと、おびただしく…(^^;)。これで、スコア経過の興味も失われてしまったし。

試合展開自体は、この後、しばらくしたら、急に名古屋が攻勢に出て(ボランチ2人が試合をうまく仕切れるようになってきたからだったのかな? よく分からなかった)、前半の最後まで、押しまくってたように見えたんだけど、相変わらずシュートが決まらない。
後半は、名古屋にシュートチャンスが多いものの、東京にも決定機が何度も生まれる、行ったり来たりのかなりオープンな展開。ただし、どっちも決定力不足。
でもって、75分過ぎに、売り出し中の武藤に、狭い所を決めてくるシュートを打たれて追いつかれた。相変わらず、初物とか売り出し中とかに弱い。これじゃ、ただの引き立て役だよ。

結局、引き分けで終わったので、16位大宮と勝ち点差は9で残り3試合。ギリギリ降格の可能性を残す状態でインターバルに入った。この日、勝ってりゃ、スッキリ出来たんだが。試合内容ともども、消化不良な後味。
永井も川又も、すっかりゴールに見放されちゃってるよな。

J1残留に関しては、あと勝ち点1でOKだし、得失点差もそんなに不利じゃないとはいえ、残り3試合は、清水大宮浦和。イヤな配列だよね。
(2014.11.12)

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トップイースト1部釜石対ヤクルト

2014.11.1(土) 13時 いわきグリーンフィールド 

 釜石シーウェイブス 44(10−10)10 ヤクルトレビンズ
            (34−0)

初めて行った、いわきグリーンフィールド。山の中の広々した雰囲気のスタジアム。ただ、あいにくの雨。キックオフの頃までは、小雨だったけど、しばらくすると、かなり本格的な降りになった。

ヤクルトの勝ち目は薄いかなと思ってたんだが、強い雨の影響もあってか、釜石はハンドリングエラーが多発し、重馬場で出足も鈍く、ペースをつかめないようだった。もちろんヤクルトも同様なんだけど、両者の間に元々存在してるチーム力の差を縮める効果はあったと思う。
ヤクルトは先週の東京ガス戦に比べると、守備に粘りがあったし、攻撃も一体感があった。前半5分過ぎにはラインアウトからモールで押し込まれかかった所を跳ね返して、こういう守備を久々に見たなと思った。もっとも、そこからキックパスで逆サイドに繋がれて、先制されちゃったんだけど。
でもすぐに反撃して押し込み、ゴール近くで釜石の反則を誘うと、NO8がチョン蹴りからエリソンへパス。エリソンがトライに持ち込んで、コンバージョンも決めて7対5と逆転(ちなみに釜石SOノートンナイトは、コンバージョンがメタメタだった。6本蹴って1本しか入らなかったはず。まあ、厳しい角度のが多かったせいもあるけど)。
そこからは押され気味ながらも十分受けて立つ戦いぶりで、30分過ぎまでリードを守り続けた。32分にハーフライン付近の釜石ボールのラインアウトからパスで振られて、トライを決められ再逆転されたが、35分には攻め込んだ所で釜石5番のハイタックルが入りシンビン。エリソンがPGを決めて同点に追いついて折り返し。

もしかして?と思いながら迎えた後半、ヤクルトは立上りにラインアウトからモールで押し込んだが取りきれなかった。
逆に8分に、SOの裏へのキックにバックスの反応が間に合わず、釜石に押さえられて勝ち越されるトライ。
その直後、ターンオーバーしてゴール前まで攻め込んだが、数的優位でパスか突っ込むか迷ってしまった(ように見えた)所を潰されて、チャンスを物に出来ず。結局これが最後のチャンスだった感じ。
10分過ぎに攻め込まれ、タッチライン際でルーズボールの処理を迷っている間に詰められて、釜石ボールのラインアウト。ここからモールで押し込まれると、あとは先週の試合の前半のように、やられる一方になっちゃった。

最終スコアは44対10で、前半の健闘が霞んで見えちゃう後半だった。元々、力の差のあるチームとの対戦だったけど、後半30分くらいから後は、本当に元気がなくなっちゃって、そういう所が正直過ぎるというか。外国人選手はともかく、基本的に企業の部活でプロスポーツの興行じゃないし、選手たちは必死でやってるし、それを部外者の俺が勝手に見に行ってるだけのことだから、スワローズに対して言うような不平不満を言う気は毛頭ないけど、ちょっとさみしい気分になるのは確か。
まあ、釜石には今年こそ、せめてトップチャレンジには行って欲しいと思ってるし、ここでヤクルトに取りこぼしてるようじゃ、とも思うから、そういう意味では微妙な気持ちもないではなかった。
にしても、ヤクルトは相変わらずエリソンに頼り過ぎな試合運びになっちゃってる。攻撃も守備も、肝心な所は全部エリソン。以前はここまで依存度は高くなかったと思うんだが。
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