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感想「眠りなき狙撃者」

「眠りなき狙撃者」 J・P・マンシェット 河出文庫
以前、学研から単行本で出てたものの文庫化復刊。以前、学研版を借りて読んで、気に入っていたので、買って読み直した。
引退しようとした殺し屋が、誰かに付け狙われ始めるという、割とありそうな出だし。スタイリッシュで暴力的な犯罪小説と思わせて、半ばくらいから、徐々にヨレた展開になっていく。主人公が精神的ショックで突然口がきけなくなって、手書きのメモでの会話が始まったり、とか、なんかおかしい。そして、何もかもグチャグチャになるスラップスティックな結末へ。
そんな小説でありながら、最後は主人公の殺し屋のせつなさがしみ入るようでもあり、そういう落差というか、歪みっぷりが面白い。それと、マンシェットの小説はいつもそうだが、場面場面が、いちいち格好いいのも魅力的。
歪んでいるといっても、彼の他の小説に比べると、いろんな要素がバランスよくまとめられているようには思えるから、その辺が最高傑作という評価もある理由かもしれない。ただし、個人的には「狼が来た…」とかの方が、もっと突っ走っていて、好きかもしれない。
(2014.12.18)

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