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感想「The Japanese Corpse」

「The Japanese Corpse」 J・ヴァン・デ・ウェテリンク Ballantine books
フライプストラ、デ・ヒール、Commissaris(役職名でしか登場しない人物。邦訳では「主席警部」とか「警視」とかと訳されている)のトリオが登場するアムステルダム警察もの。初刊行は1977年。
シリーズが4冊邦訳されていて、しかも、滞日経験がある日本通の著者が書いた「日本人の死体」なんてタイトルの本だから、いずれ邦訳されるだろうと思ってたが、少なくとも現時点では出てない。
出ないかもと思った時点で、見掛けたペーパーバックを買ってあったが、そのまま放置で(多分)20年以上経過したのを、何となく読んでみた。

アムステルダム警察に、日米ハーフの女性が、フィアンセの日本人男性が失踪したと訴えてくるのが話の始まり。背後には、オランダへ麻薬や日本での盗難美術品を運び込んで、ヨーロッパで密売しているヤクザの組織があるらしい。日本にあるヤクザの本拠を壊滅させるために、Commissarisとデ・ヒールが別の密売組織を偽装した囮となって、日本に潜入することになる。
これだけでも、結構胡散臭い話に思える(^^;)。けれども、このシリーズは、元々リアルな警察小説を目指してるわけではないから、まあ、こんなもん。
本格的に怪しい話になって来るのは、彼らが日本に上陸してからだけど、さすがに2年の滞日経験がある著者だけに、実はそんなに変なことは書いてない(ヤクザのボスが「ダイミョー」だったりはするが)。ミステリの作りとしては、かなり適当ではあるけれど(たとえば、冒頭の男性の失踪は、結局ヤクザの組織とはあんまり関係ないことが分かって、話の半ばで、うやむやのうちにケリがついちゃう)、オランダ人の日本滞在記としてなら、そんなに違和感はないし、外国人の眼で見て描かれるエキゾチックな日本はかなり愉しい。
しかも、このシリーズの持ち味の一つの、話のそこここで、所構わず入り込んでくる登場人物の哲学的だったり、感傷的だったりする述懐が、日本滞在記として見ると、とてもうまくはまっている。
ミステリとしての出来を考えると、邦訳されなかったのは、その辺が理由かと思うけれども、個人的には十分楽しめたし、印象に残る小説だった。掘り出して読んでみてよかったと思った。

ちなみに、第二次世界大戦当時、オランダは東南アジア(主にインドネシア)に植民地を持っていたが、日本軍は現地に居たオランダ人の民間人やオランダ軍兵士の捕虜を虐待した。1977年に出た小説なので(1945年に日本が降伏して32年後)、そういう過去の経験を抱えたオランダ人が何人も登場するし、彼らが日本に対する不快感を表明する部分がある。(そういう歴史があるので、少なくとも戦後のある時期までは、オランダは親日的な国ではなかった、というのは、実際にオランダに行ったことのある人から聞いた、受け売りの知識)

一方で、江戸時代には、オランダ人が唯一日本に駐在を許されたヨーロッパ人だった、という歴史に触れるくだりもある。オランダが一時期フランスに占領された時、世界で一か所だけ、出島にオランダ国旗が翻っていたのだそうで、そういう観点も含めて、日本に好意的なオランダ人も登場したりする。

まあ、国と国との関係なんて、そんな単純なものじゃないよ、ということではある。
そういう、異文化の相互理解(もしくは、理解しあえるのか?という疑問)も、もちろん本書のテーマの一部。というよりはむしろ、そっちの方がメインテーマなんだろう。ヤクザとの対決が、実戦の要素は少なくて、神経戦だったり、まるで文化交流のようだったりするのも、その表れなんじゃないのかな。
(2015.1.21)

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トップリーグプレーオフトーナメント セミファイナル 東芝対パナソニック

2015.1.25(日) 14時 秩父宮ラグビー場

 東芝ブレイブルーパス 15(3−37)50 パナソニックワイルドナイツ
             (12-13) 

今年リーグ戦を見てきた印象だと、パナの方が優位としか思えなかったが、東芝もパナには特別な意識があって、いつも以上の気合いが入るらしく、リーグ戦では勝っていたから、いい試合になるかもと思ってたが、びっくりするくらい一方的な試合だった。

バックスのスピードを生かしたパナの多彩な攻撃に、東芝はまるで対応出来ずに失点を重ね、攻めては、ラインアウトやモールの失敗でボールを失い、そこからまたカウンターを食らう。前半は3対37で、しかも内容に見合った点差。
後半の東芝は前半より多少は落ち着いて、形を作れる場面もあったし、パナがメンツを落として来たこともあって、前半ほど一方的な試合ではなかったけど、それでもパナの優位は動かなかった。それでも、20分過ぎに東芝がペナルティトライ、しかもパナの1番がシンビンで、東芝が数的優位。この時点で15対40だったから、追い上げるにしても、点差があり過ぎるし、時間は足りないけど、少しはいい試合になるか?と思ったが、結局、そこから点を積んだのはパナの方。15対50で終了。パナの完勝。

東芝は、メンバーが落ちてたりするにしても(パナは多分ベストメンバー)、ここまでの点差はさすがに実力の差というしかない気がする。個人の奮闘(多分に空回りも目立ったが)ばかりで、チームとしても機能していなかったし。
ただ、見ていてつまらなくはない試合だった。パナの出来が素晴らしかったんで。個人の力も高いし、チームとしても噛み合っていて華やかだった。

問題は来週、ヤマハがこのパナ相手に、ファイナルに値する試合が出来るのか?ということなんだが…。
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ワイルドカードトーナメント1回戦 サントリー対近鉄

2015.1.24(土) 14時 秩父宮ラグビー場

 サントリーサンゴリアス 24(8−13)16 近鉄ライナーズ
              (16-3) 

秩父宮第2試合。
第1試合と違って、こっちは実質5位と12位の対戦だから、サントリーの楽勝かなと思ってたが、開始早々に近鉄がトライで先行。以降はサントリーがじわじわ押していくけれど、押し込みきれずに跳ね返される(というか、自滅する)パターンの繰り返し。PGとトライで22分に一旦は逆転したものの、30分に近鉄11番がタックルに持ちこたえながら、タッチライン沿いを自陣から走りきって再逆転。前半は8対13、近鉄リード。
サントリーは後半頭からトゥシピシを投入。今日のトゥシピシはいつものようなスーパーな働きはなかったけど、パスワークの要になって、サントリーの攻撃を次第に活性化させることは出来てたと思う。25分過ぎに、ようやくサントリーぽい、パスの連続で相手ディフェンスを振り回して、サイドに人を余らせる形を作って、トライで逆転。その後、PGで5点差まで広げ、近鉄の攻勢は堅守で凌ぎきり、ロスタイムのPGで24対16にして終了。
近鉄も頑張ってたが、まあ、地力の差かな、という気はした。個人では頑張れるけど、チーム力としては、やっぱりサントリーに見劣りする感じだった。
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ワイルドカードトーナメント1回戦 NTTコム対リコー

2015.1.24(土) 11時40分 秩父宮ラグビー場

 NTTコミュニケーションズ 12(9−10)16 リコーブラックラムズ
 シャイニングアークス    (3-6)  

日本選手権への出場枠をかけた、ワイルドカードトーナメントの1回戦。秩父宮第1試合。

トップリーグでは、NTTが実質8位でリコーが9位だから、僅差の戦いになるのは予想はしていたし、案の定、そういう展開。ただ、全体的に押し気味だったのはリコー。PGでNTTが先行したものの、リコーも追いすがる。持ち味の(^^;)ツメの甘さで、なかなか得点が伸びないながらも、26分にNTTがパスをはじいてこぼした所でボールを得て、そこからの展開からトライを決めて逆転。
それでもリコーは、以降も攻めきれない試合を続けたから、NTTにも十分チャンスはありそうに見えたけど、後半半ばにSOのヤンチースを下げた時点で、かなり可能性は薄れた印象。突き放せなかったまでも、リコーが逃げ切った。

それにしても、リコーはトライを取り切れれば、相当強いチームだと思うんだが、取り切れないのが持ち味ってのが、本当に変わらないなあと思う。
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トップチャレンジ1第1節三菱相模原対九州電力

2015.1.12(月祝) 14時 秩父宮ラグビー場

 三菱相模原ダイナボアーズ 36(17−9)23 九州電力
               (19-14)  キューデンヴォルテックス

第1試合とは一変した接戦。
九州電力は、外国人の補強選手も居ないみたいだし、案外大したことない?とメンバー表を見た時点では思ったが、全然そんなことはなかった。的確にしっかり入るタックルで相手の攻撃を止め、流れるようなパスワークで速攻を掛ける。後半勝負と見ていたのか、前半の得点はもっぱらPG。11分に三菱のロコツイのトライで先制された後、SO荒牧のPG3本で逆転。九州電力のバックスの連携は見事だったけど、中でもこのSOは気が利いていた印象。
それでも、強力な外国人選手を擁する三菱が、全体的には優勢。PGで2点差に詰めた後、前半終了寸前にこぼれ球をうまく詰めたトライが決まり再逆転。三菱17対9九電で折返し。やっぱり地力の差は如何ともし難いか、という気がしたし、前半、九電にトライがなかったこともあって、このまま行っちゃうかなと思った。
ところが後半開始直後に、九電が綺麗にパスをつないだ速攻でトライを決めて1点差になり、この後、スコアは激しく動いた。6分に三菱のトライ(ゴールは失敗)。13分に九電の速攻が決まってトライ、ゴールも決まって逆転。15分に三菱のトライでまた逆転。
やっぱり三菱はSOドナルドやCTBロツコイという補強選手が強力で(もっともロツコイは確か帰化してる)、九電も頑張ってはいたけれど、対抗しきれない。で、三菱が25分過ぎにもう一人の大物、ショーン・ウィリアムスを投入。すると直後の28分にそのウィリアムスがパスを受けてうまく抜け出し、右隅にトライ。
それでも、その後も九電は粘り続けたが、さすがに動きが鈍った面もあって、追撃しきれなかった。せめてもう1トライ決めて、7点差以内で終えて、勝ち点1を取りたかっただろうけど、スコアは三菱36対23九電で終了。

多分、九電の試合を見たのは、かなり久しぶり。記憶では、もうちょっとゴツゴツした、ラグビーっぽい(^^;試合をするイメージで、今日見た速くてスマートな試合運びは結構意外だった。まあ、俺の記憶なんて、あてにならないんだけど、メンバーはかなり若手が多いようだったし、もしかしたら、見てない間にチームのスタイルが結構変わっていた可能性もあるのかな?
三菱相模原は、予想通りの試合運びだった。九電の勢いに受けに回る場面も多かったし、このチームはちょっとイースト暮らしが長すぎたかもしれないという気はしないでもないけれど、今日の試合を見る限りでは、ホンダに対して勝機は充分あるし、ホンダに勝てれば自動昇格だろうから、今年はチャンスだと思う。というか、今年こそ上がらないと、くらいの感じじゃないのかな、会社としても。
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トップチャレンジ1第1節ホンダ対釜石

2015.1.12(月祝) 12時 秩父宮ラグビー場

 ホンダヒート 59(26−0)0 釜石シーウェイブス
         (33-0)  

トップリーグへの昇格をかけたリーグ戦のスタート。

今年、ここまで釜石の試合を見たイメージで、釜石に優勢な試合が出来るとは思ってもいなかったが、やっぱりで、立ち上がりからホンダに押されっ放し。何とか持ちこたえて反撃機を待つしかなかったと思うが、粘り強く仕掛けてくるホンダについに先制トライを決められたのが14分。さらに18分に裏に蹴り込まれたボールがアンラッキーなバウンドをして、これもホンダのトライに繋がってしまう。
19対0まで点差が開いた前半終盤、釜石はラインアウトからモールでインゴールヘ雪崩れ込んだが、ノックオンでトライ成らず。試合の流れを変えるチャンスを逸すると、その後、カウンターで1トライを許して、ホンダ26対0釜石で折り返し。

ホンダも結構ミスはあって、盤石ではないように見えるんだけど、釜石はそれ以上に失敗するプレーが多くて、流れを引き寄せられない。

後半の釜石は、点を取りに行って前掛かりになった裏を取られての失点の繰り返し。最後の最後、相手インゴール前まで攻め込んだが、裏へのキックパスが合わずにタッチを割ってノーサイド。59対0で終了。

第1節だし、まだ何も決まらない状況とはいえ、釜石にとっては、かなり先行きが暗い滑り出し。ある程度、覚悟はしてただろうとは思うけれどね。やっぱり、トップリーグへ自動昇格出来る1位抜けを目標にするのは現実的ではないし、最下位の可能性もかなり高いと思う。ただ、最下位だったら、入替戦の相手はイーストで対戦経験のあるクボタになることが、もう決まってるんだよな。順位は上でも実は釜石にとっては、比較的やりやすい相手なんじゃないだろうかという気もする。

ホンダは、案外迫力がなかった。WTBロマノが釜石をズタズタに切り裂いていたけれども、三菱相模原や九州電力相手に、ここまでやれるかはわからないし、今日の試合では、そんなに攻め手にバリエーションがある所も見られなかったし(必要なかったという話もあるが)。
首位抜けの有力候補なのは確かだろうけど、今日見た限りでは、三菱相模原とどっちが上なのか、ちょっとよくわからないと思った。

それにしても、釜石応援団の観客の数は大したもんだった。今までトップチャレンジで見た中で、一番多かったかも。しかも多分、企業の動員じゃないんだものな。
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感想「殺しの挽歌」

「殺しの挽歌」 J・P・マンシェット 学習研究社
借りて読んで、気に入っていたのを、しばらくして古本屋で見かけたので買っておいた本。10年くらい前。買っただけで、本棚に突っ込んであったが、年末に「眠りなき狙撃者」が復刊されたのを読み直した流れで、こっちも読み直してみた。

パリに住むエリートサラリーマンが突然殺し屋に狙われ始める話。命からがら、何とか逃れるんだけど、その過程でたまたま流れ着いた田舎の村に、そのまま住みついてしまう。でも、逃げて隠れたとかいうんじゃなく、これはまるっきりドロップアウト。そこへ至るまでにも、この主人公が日常に倦んで、抜け出したい素振りを何度も見せていることを考えれば、そこにテーマがあるんだろう。要はドロップアウト願望を実現した男の話。そういう風にまとめちゅうと、割と甘っちょろい話に聞こえるかもしれないけど、実際、そんなものかも(^^;)。
マンシェットを読んだ中では、一番シンプルに書かれた小説かなという気がする。スタイリッシュな雰囲気とか、ひねくれたユーモアとか、暴力性とか、持ち味はよく出ているけれど。というか、そういう本質的な要素だけで成り立っている小説と言えるのかな。

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トップリーグ2ndステージ第7節 キヤノン対神戸製鋼

2015.1.11(日) 14時 秩父宮ラグビー場

 キヤノンイーグルス 8(3−23)47 神戸製鋼
            (5-24)  コベルコスティーラーズ

これは神戸製鋼が勝てばプレーオフ行きが決まる試合だったが、第1試合とは力関係がだいぶ違って、立上りは五分に近かったし、先制もキヤノンのPG。
でも即座に神戸が山下のトライで逆転。さらに山下のもう1トライ(キヤノンのディフェンスに走り勝ったもの)や、山本のDG、PGが次々決まり、前半3-23で神戸が大量リードで折返し。
それでも、点差の割にはキヤノンもそれほど悪い試合はしてなかったと思う。いい出足で神戸の攻撃を止め、カウンターの攻撃を繰り出し、という場面を度々作っていた(それもあるので、神戸が山本のPGを多用してきたのかな?)。見ていて感じたのは個人の差。たとえば山下のスピード、山本の正確なプレースキック、ベッカーの巨大な身体(^^;。チームとしての完成度みたいなものは、そんなに差はないのかもしれないけれども、それこそベッカーにタックルでがっちり捕まえられたら、どうしようもないわけで。
俺は日頃は、そういうチームには引いてしまう方だけど、今日の神戸はそういうことがなくて、面白いねえって、好意的に受け取れてしまったのはなんでかな。むしろ、チームとしては、結構隙が見えたせいかもしれない。
後半に入ると、その隙が露呈し始めた感じ。好機を物に出来ず、逆にキャノンに反攻を許す展開。8分にキヤノンがトライで5点を返し、その後も神戸になかなか追加点が入らなかったから、これは案外逆転あるかも、という気もしていた。
流れを変えたのは、後半半ばに投入されたアンダーソンだったと思う。23分にインゴール前で、SOの裏へのキックパス(このキック自体、巧く蹴ったな、やるなと思ったが)を、競り合いながらキャッチしてトライ。25分にもハーフウェイ付近で裏へ出たボールを、うまく蹴り出してインゴールまで走り込んで自分で抑えて2つ目のトライ。一気に突き放す2トライで、キヤノンは終わらせちゃった感じ。まあ、ここもやっぱり、個人の力ではあると思う。でも華があるんだよな(^^;。

で、神戸が大勝で、結果的にプレーオフ進出どころか、1位抜けしちゃった。
もしかして、第1回大会以来の優勝があるのか? 正直、今日の2試合を見てたら、とりあえず東芝よりは神戸製鋼に優勝してほしい気はした(^^;。
ただ、目の前で見た試合の印象からすれば、、対抗馬は東芝というよりパナじゃないかと思うんだが、リーグでは、東芝がパナに勝ってるんだよな。再来週の準決勝の東芝対パナがどうなるのか、興味深い。もちろん、神戸がヤマハに負ける可能性だってあるわけだが。あと、ここからサントリーが消えたことには、ひとつの時代の終わりを感じる。
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トップリーグ2ndステージ第7節 東芝対NTTコム

2015.1.11(日) 11時40分 秩父宮ラグビー場

 東芝ブレイブルーパス 31(19−0)14 NTTコミュニケーションズ
             (12-14)  シャイニングアークス

最終節。

東芝は勝てばプレーオフ進出だから気合いは十分で、立ち上がりからNTTを圧倒しまくり。特にスクラムは、NTTは先週のサントリー戦でもやられまくっていたから、厳しいだろうなと思っていたけど、やっぱりで、東芝のプレッシャーに持ちこたえられずにペナルティ連発、20分過ぎまでにペナルティトライ2つで東芝が14対0と先行。
東芝が圧倒的に優位なのはよく分かったけど、正直、つまらない試合だなと思っていた。それにその後の東芝は、押し込みながらも案外追加点が取れず、前半はモールであと1トライ積んだだけ。後半立ち上がりに4つめのトライを取ってからは、さらに失速。それでもNTTも、そんなに可能性がありそうには見えなかったけど、やられっ放しだった前半から立て直してはきていて、後半は攻勢に出る時間帯が増えてきた。
後半25分に東芝はリーチのパスから交代で入ったラティマーがトライを決めて加点したが、以降の時間帯で優勢だったのはNTT。28分に東芝ゴール近くのラインアウトから粘ってトライに持ち込み、終了前にも自陣から粘り強く繋いでトライまで持って行って、31対14でノーサイド。

結果としては、あくまでも東芝の完勝なんだけど、試合後のインタビューで東芝のヘッドコーチがしょっぱい顔をしてたのも分かるというか。まあ、強い相手とやる時は、東芝の試合運びも、また違うと思うけれどね。
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感想「いま語らねばならない戦前史の真相」

「いま語らねばならない戦前史の真相」 孫崎享+鈴木邦男 現代書館
対談。近頃の双方の動向を見れば、絶対ありえないというほどではないと思うが、割と異色の顔合わせなのは確かだから興味を惹かれた。
孫崎享の「戦後史の正体」を受けた本という部分もあるらしい。そっちは読んでないが、別に続き物というわけでもないので、読んでないからわからない、というようなことはなかった。
戦前の日本が、どういう風に道を踏み外して、悲惨な戦争にはまり込んだかというあたりを説明していく。「いま語らねばならない」理由は、今の日本に戦前を思わせる雰囲気が立ち込めているからで、日本が再び悲惨な事態に陥らないために、教訓として戦前を語ろうという趣旨。

ただ、戦前史の解説を聞くにつけ、結局、日本人の行動様式は全然変わっとらんねと思う。
今はその立場に全くふさわしくない低脳な総理大臣とその取り巻きが、日本をくそみたいな国にしようとしてるが、そういうことがやれるだけの支持者が(消極的なのも含めて)彼らに付いてるのも確か。多分、似たような連中が、戦前の日本を戦争に引きずり込んだんだなと思った。この前の戦争は、軍部の暴走とかはあったにしても、調子のいい宣伝文句を鵜呑みにして、それがどういう結果に繋がるか考えもせず、後押しして煽った国民がいっぱい居たことも原因の一部のわけだし、今、安倍晋三を支えてるのも、その同類じゃないのかな。

経済政策を理由にして安倍晋三を支持する向きもあるけど、武器を輸出して儲けるとか、最低限の安全策も確保されないうちに原発を再稼働しようとする、みたいな内容を含んでる彼の経済政策が、この前の戦争の口実になった、日本のために外国からいろんなものをかっぱらってくるというのに比べて、どれだけ真っ当なんだかという気がする。しかも、戦前は、まだ植民地全盛期で、植民地からかっぱらってくることを、あっちの国もこっちの国もやってた時代だったことを考えるとね。経済を安倍晋三の免罪符にするような人間は、80年前だったら、戦争に熱心に賛成してたクチじゃないかという気がする。

安倍晋三と取り巻きたちが、これだけ露骨に自分たちがやりたいことを見せていて、しかもやりたい放題が可能な立場にいる今の状況では、積極的に反対の意思を示さないのは支持してるのと一緒だし、よく分からないから保留ってのも、中立として機能しない所まで、事態は来てると思う。
まだ間に合ううちに反対しなきゃ、てのが、戦前史から読み取るべき教訓なんじゃないだろうか。
もっとも、安倍晋三がやりたいことに心の底から賛同していて、支持してるという人に関しては、当然、まるで話は違ってくるだろうけど。

それはそうと、しばらく前に読んだ本には、明治の初期の権力者は、結構ちゃんといろいろなことに目配りしてたし、考えてもいたということが書いてあって、少し認識を改めた。でも、それなのに、その後、なんであんな国になっちゃったんだろうと思ってたけど、明治の半ばに大きな転換があったんだということを、この本に教えて貰って、なるほどねと思った。ただそれもやっぱり、そういう方向に誘導した奴らが居るにしても、浮かれて地に足が着かなくなった国民、という問題が、多分にあったような気がする。結局、そこに行き着くのかもしれない。
まあ、そういう現象は、日本だけのことじゃないだろうと思うし、それが人間てものなのかもしれないけれど、そう割り切って諦めたくはないとも思う。

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トップリーグ2ndステージ第6節 NTTコム対サントリー

2015.1.3(土) 14時 秩父宮ラグビー場

 NTTコミュニケーションズ 17(14−13)18 サントリーサンゴリアス
 シャイニングアークス  (3-5)  

この試合は、NTTコムが2次リーグでは全然勝ててないことを知ってたし、パナ相手に玉砕した試合も見ているから、NTTコムがどこまで持ちこたえるかが見所で、あまり競った試合は期待できないだろうなと思っていた。

実際、試合が始まってみると、サントリーが優位で、3分にトゥシピシ起点で先制トライ。その後も押し気味。ところが13分にサントリー陣内のスクラムで、ボールがこぼれた所をNTTの友井川が拾ってインゴールへ突っ走り、コンバージョンも決まってNTTが逆転。その後、サントリーがPGとトゥシピシのトライで再逆転したが、前半ロスタイムにNTTがサントリー陣内でのラインアウトから、SOが突っ込んでトライ。前半NTT14-13サントリーで、NTTリードの折返し。サントリーはミスが多過ぎて、優勢に試合を運びながらも得点を積めなかった。
後半頭には、サントリーはトゥシピシが負傷で交代。前半を見る限り、明らかにチームの要(特に攻撃に関しては)だった彼が居なくなったのは、緊急事態だったと思う。実際、ここからNTTが押しまくり。さすがにサントリーのディフェンスは堅くて、そう簡単には得点出来なかったが、19分にPGで4点差まで広げた。ただ、サントリーは8分頃にSHを日和佐からデュプレアに交代していて、これでチームが徐々に落ち着いたと思う。それと、後半のサントリーはスクラムではNTTを圧倒していたので、スクラムに持ち込めば何とかなるという計算はあったんじゃないかな。26分にNTTゴール前で得たスクラムで、一気に押し込んで逆転トライ。それでも30分以降、NTTがかなり激しく攻めて、一時はトライ寸前まで持ち込んだが、スクラムになるとサントリーがボールを奪い返してしまうこともあって攻めきれず、NTTコム18-19サントリーというきわどい点差のままノーサイド。
サントリーは3トライ止まりだったから、本来なら、リードしててロスタイムに入ってマイボールでも、勝ってても、4トライ目を取りに行くところだったと思うが、今日はNTTに詰められたらあっさり蹴り出して終りにしちゃった。多分、それくらい余裕がなかった。

トゥシピシの負傷交代というアクシデントがあったにしても、NTTコム相手にここまで精彩を欠いたサントリーってのは予想外で、サントリーも(東芝と同じように)盛りを過ぎたんだなあ、という気がした。今年は3強体制が終わる可能性が高そう。その後が、混戦になるのか、パナの一強なのかは、まだよくわからないな。
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トップリーグ2ndステージ第6節 東芝対ヤマハ

2015.1.3(土) 11時40分 秩父宮ラグビー場

 東芝ブレイブルーパス 28(7−19)29 ヤマハ発動機ジュビロ
             (21-10)  

今年の初観戦試合。トップリーグの上位チーム同士の試合を見るのは、結構久しぶりで、さすがに迫力あるねえ、と思って見ていた。

で、どっちかというと、ヤマハの方が迫力があったのが、ちょっと意外だった。8分の先制トライはSHの矢富が右へ開いて、縦に素早くつなぎ、マレ・サウが決めたもの(これは見事な攻撃とトライだった)だけど、12分と、26分に東芝にトライを決められた後の32分の2トライは、ラインアウトからモールで押し込んで決めたもので、ヤマハが東芝をこういう形で圧倒したことに、けっこう驚いた。もっとも、昨年も東芝はヤマハに割と大差で負けた試合があるから、これは単に俺の認識不足なんだろう。前半は東芝7-19ヤマハ。
後半もヤマハが先行して、20分までにトライとPGで20点差まで広げたから、これはヤマハのワンサイドで終わるかと思いかけたが、ここから東芝の反撃が始まった。元々、前半からヤマハは、スクラムだけはうまく行ってない雰囲気があったが、後半に入ると、完全に圧倒されるようになり、これをとっかかりに東芝が試合を優位に運び始めた。さらに20分過ぎに東芝がバックスにフランソワ・ステインを投入したのが効いたっぽく、そこまでもたついていた東芝の攻撃が、クロックアップしたみたいに急激に速くなった。26分、28分、33分と立て続けにバックスが走り込んでトライを決め、あっという間に1点差。
そしてロスタイムに、確かヤマハボールでスクラムになったが、東芝がプレッシャーを掛けてヤマハのコラプシング。東芝がペナルティキックを決めれば逆転勝利という形になった。蹴るのはここまでコンバージョン3本全部決めていたステイン。ただ、角度的には難しくなさそうだったが、若干距離が長いショットは、左にそれて失敗。ヤマハが1点差で逃げ切った。

後半20分までのヤマハは、それほど派手さはないが、堅実に試合を運ぶ強いチームという雰囲気で、全く東芝に見劣りしていなかった。その後の東芝の追い上げの迫力は大したもんだったけど、なんでもっと早い時間から出来なかったかな、とも思ったし、第2試合の内容も込みで、3強の時代は、もう終わってるんだな、という気がした。
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「ベイマックス」

おつきあいで見に行ったディズニーのアニメ映画。マシュマロマンみたいな格好の看護ロボット「ベイマックス」が、兄を火事で失って絶望している少年を救うという話だけど、心温まる系の話かと思いきや、中盤に入ったあたりで謎の怪人が出て来て、アクション映画になり、後半はスーパーヒーローチームもの(^^;と化す、けっこうバカな内容だった。でもまあ、要所要所では、いかにも少年の成長物語な展開が挟み込まれ、最後はきっちり泣かせ所も作っているし、よく出来ていたと思う。
舞台がサンフランソーキョとかいう、サンフランシスコと東京を合成したような街で、主人公も日本人名前。監督の趣味だそうなんだけど、かなりこなれていたので、そんなにゲテモノな感じはしなかった。
それにしても、水とか森林の描写とか、近頃のCGは凄いねえ。実写の方が簡単なんじゃねえの、という気がする部分もあったが、プログラムなら、一度作ってしまえば、応用で、割と簡単にいろんな映像を作れるのか?

エンディングのひとひねりは、いかにも続編がありそうな感じだったな。

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