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感想「青い旋律」

「青い旋律」 梶山季之 集英社文庫
この作家の小説は、昔はとてもよく見かけたのに今は全く見なくなって、どういう作家だったのか、元々ちょっと興味があった。今、東京新聞で連載されている森村誠一の「この道」で、梶山季之の生原稿を盗み読みして、作家修業したという話が書かれていて、やっぱり1冊読んでみようと思って古本屋で見つけたのがこの本。中身をほとんど確認しないで買ってみたが、エロ小説だった。しかも、アブノーマルな題材を扱った、かなりハードな内容。
正直、ちょっとグロ過ぎる感じもあって、途中からは、エロ小説らしい面白さも、いまひとつだった気がした。そう考えると、けっこう真面目な意識(もしくはジャーナリスト的な感覚)で、その時代(1960年代後半)の風俗の一端を描いた小説なのかも、という気もしないではない。解説に引かれている当時の著者の言葉にも、そんな風なニュアンスを感じる。まあ、見世物的な興味で取り上げている面はあるのかもしれないけれど、少なくとも、性的マイノリティを蔑視しているような感覚は、感じられなかった。あくまでも、そういう風に生まれついた人間も世の中にはいる、という描き方だと思った。

ただ、こういう作品が、量産作家だったこの作家の全てというわけじゃないんだろうなあ。
(2015.3.5)

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