« J1リーグ1stステージ第9節名古屋対湘南 | トップページ | J1リーグ1stステージ第10節横浜対名古屋 »

感想「NOヘイト! 出版の製造物責任を考える」

「NOヘイト! 出版の製造物責任を考える」 ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会・編 ころから
日本人以外の民族を貶めたり、それにひきかえ日本はえらい、的な内容をテーマにする、気色悪いヘイト本の氾濫について、出版・販売する側の「製造物責任」という観点から考えた本。出版業界内で行われたシンポジウムの内容をまとめたものとのこと。刊行は2014年11月。

売れるからという理由で、何を出しても何を売ってもいいのか?、というのが根本のテーマ。
ヘイトスピーチに関する一連の議論でも、必ず出て来る「表現の自由」との兼ね合いの問題を含むので、ヘイト本に反対する立場からだと、単純に排除すればよさそうに思えても、実際にはそんなに簡単でもないというのが分かる。業界内にも問題意識はあるけれど、その辺をどう考えるかでも、対応は違ってくるし、やっぱり商売である以上、売れる売れないの問題も、やっぱり大きい。「製造物責任」だけに押し付けるのは、やはり無理がある、ということだと思う。
ただ、今、氾濫しているヘイト本の多くが、(ヘイトスピーチ同様)嘘を拠りどころにしてヘイトな内容を組み立てているというのはよく聞くことで、そうであるなら、そこは明らかに「製造物責任」を問えるように思える。というよりは、問わないといけないんじゃないだろうか。でたらめな中傷が真実のような顔をして、本や雑誌の表紙や帯にデカデカと印刷されて流通しているうちに、真実と思い込まれてしまうような事態を避けるためには、その必要があると思う。現にそういう事態は起きているわけだし。その辺は、巻末で弁護士の神原元さんが書いていること。

それでも結局、出版物を受け取る側の良識が最後の砦ということになるんだろうと思うし、そういうものが商売として成り立たないような空気を作っていかなきゃいけないんだろう、とも思う。

|

« J1リーグ1stステージ第9節名古屋対湘南 | トップページ | J1リーグ1stステージ第10節横浜対名古屋 »

「小説以外の本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3787/61546713

この記事へのトラックバック一覧です: 感想「NOヘイト! 出版の製造物責任を考える」:

« J1リーグ1stステージ第9節名古屋対湘南 | トップページ | J1リーグ1stステージ第10節横浜対名古屋 »