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感想「クランシー・ロス無頼控」

「クランシー・ロス無頼控」 リチャード・デミング ハヤカワポケミス
有名な短篇集だけど、読んだことがなかった。古本で入手した「マンハント」で個別の短編は読んでいる可能性はあるけれども…。いまさらながら読んでみた。

1950年代後半に書かれた通俗ハードボイルド。賭博場を経営するタフガイが主人公。地元の顔役の傘下には決して入らず、緊張感のある一匹狼の立場を守り続けている。そんな彼の回りでは次々事件が起きるが、腕っぷしと頭の回転の鋭さで、巧みに解決していく。
ほとんど、ギャングと警官と美女しか出てこない、完全に様式美の世界。たとえば、美女は必ず「燃えるように赤い」ドレスを着てる(^^;)。小説のフォーマットも一定していて、最後に必ず意外なひねりがあるが、それが毎回、見事に決まっている所に、この作家の技量の高さを感じる。デミングは、本当に見事な職人芸を見せてくれる作家だと思う。

こういう小説が本当に好き。ジャンルとしては、一番好きな部類じゃないかと思う。カーター・ブラウンが大好きなのも、そういうことだと思う。
(2015.11.22)

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